アルツハーマー型認知症(AD)は新薬開発のみならず診断法、予防法、社会体制整備が必要だろう!

 みなさまお元気ですか?       晩秋。。。。。夜は、もう寒く薄着で歩けないです。こっからどんどん気温が下がり、もう間もなく「冬将軍」がお出ましになるでしょう。みなさん、体調管理に十分、気を付けましょう。

 さて高齢化の進展で、アルツハイマー型認知症(AD)の注目度が高くなっています。そして「軽度」のAD患者を対象に「症状の悪化抑制」を狙う新薬開発が進められています。

 ADの原因は、脳内に溜るアミロイドβという、ベタベタしたタンパク質だとする「アミロイド仮説」が主流です。製薬企業の新薬開発も、この仮説に基づくものが多い。要するに、加齢とともに蓄積するアミロイドβを、何らかの方法で止めるーというコンセプトです。しかし、これが、なかなか難しく、複数の企業、複数の候補品が失敗しています。

 先週11月14日、スイス・ロシュが自社の新薬候補「ガンテネルマブ」で第Ⅲ相試験を実施したところ、主要評価項目(達成すべき目標数値)が「未達」だったと発表しました。

 その前の9月28日、エーザイがバイオジェンと共同開発を進めている新薬候補「レカネマブ」の第Ⅲ相試験で主要評価項目を「達成」したと発表しており、ロシュの発表と明暗を分けた格好です。

 ロシュも、エーザイ・バイオジェンも製薬企業として至極、真っ当に新薬開発に挑戦しています。その姿勢に、敬意を表したい。しかし、こういった加齢に伴う疾患の場合、いつ、どのタイミングで、どのくらいの期間、薬を続けるのがいいのか?そして、どうやって効いているのか、効いていないのかを試験で確定するのが難しい。

 そもそもADの発症原因、診断法さえ、ゆるぎない技術が確立していない。そんな中での新薬開発ですから、手探りとなり、失敗リスクが高いのは当たり前です。

 ADについては新薬の開発とともに、ADにならないための予防的生活、ADになっても家族や周囲の人たちが孤立しない社会支援システムなどを同時並行で進める必要があります。

 それでは皆様、御機嫌よう!素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

 

 

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