意見聴取に招いた組織の提案を批判するような「圧迫発言」はおかしい!医薬品の有識者検討会「3時間半超」のロングラン

 皆様、お元気ですか?秋真っ盛り!いかがお過ごしですか?

 さて先週10月27日木曜日、厚労省の「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会」の5回目の会合が開かれました。ご承知のとおり、この検討会。当初の名称は「医薬品の迅速かつ安定的な供給のための流通・薬価制度に関する有識者検討会」で、8月31日にスタートしましたが、一部構成員から「流通・薬価に限定せず産業構造を含め幅広い観点で議論すべき」という意見が出て、9月22日に現名称に変更し、新たなスタートを切りました。

 構成委員は当初8人で短期集中型の突き詰めた議論が行われる予定でしたが、名称変更時に4人増員して計12人になり、議論のすそ野が広がりました。そして先週開かれた5回目の会合(名称変更前を含めると6回目)で、薬価流通政策研究会(くすり未来塾)、新時代戦略研究会(INES)、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社、日本医療政策機構の4組織から意見聴取し、様々な提案が噴出。もう最終的に有識者検討会がどう見解をまとめるのか。。。。ほとんど予想がつかなくなりました。

 ◆意見聴取した組織の提案を批判したり、説教するのはおかしい!“奇妙な”会議運営

 しかも意見聴取に呼んでおいて、一部構成委員から「その見解は納得できない」とか、「その考えは間違っている」的な圧迫発言”が飛び出し、私は「一体何のための意見聴取なんだろうか?」と疑問に思いました。

 名称の変更も、構成委員の増員も、様々な組織からの意見聴取も、有識者検討会が最後は責任と覚悟を持って具体的な見解をまとめるためでなければ、意味がない。5回目は、意見聴取した組織の提案を批判するような“圧迫発言”があり、私は聞いていて苦々しく感じましたし、会議運営に疑問を感じました。(奇妙です。だって「意見を聞きたい」「提案を聞きたい」という要請を受けて、意見を言ってんのに、なんで逆に説教されなきゃいかんですか?礼を失しています)。というわけで有識者検討会。。。現時点では、ただ、ただ議論が拡散しているように見えてしまいます。5回目の会合は何と3時間半を超えました!!!!最終見解が、多論をズラッと並べて終わりだけにならないことを強く願ってやみません。。。

写真は有識者検討会。それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください!

 

 

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