日本の後発品市場は、新薬メーカーと固い“絆”で結ばれた製品(AG)が主流!!!という現実
みなさん、お元気ですか?今週は、どんより曇り空でスタート。というか関東はもう梅雨入りしたとの報道も。。。。激しい気圧、気温の変動を、うまく調整して過ごしたいですね。
さて本日6月6日から、「オーソライズド・ジェネリック(AG)と一般ジェネリック」の現状と、今後をテーマにしたIQVIAのオンデマンドセミナーが配信開始となりました。講演者は、実際に、AGビジネスを成功に導いた元企業トップ、医療現場で医薬品採用を担当しておられる病院薬剤師の先生、そして私、井高恭彦がジャーナリストの立場からお話をさせていただいております。
AGとは、新薬メーカーが自社品の特許が切れた後に、その製品の製造販売を特定企業にだけ許諾し、許諾を得た特定企業が世に送り出す後発品のこと。一般の後発品は、新薬メーカーと製造方法や製造所が異なりますが、AGは製造法が同じで、ものによっては製造所まで同じ場合もあります。
AGを特定企業に製造販売してもらうと、新薬メーカーは一定のロイヤリティ(収益)を得ることができます。そんなこともあってかつては「新薬メーカーは特許期間中に十分利益を得たのに、特許が切れてなおAGで利益を得るのか」と批判的な意見が多かった。肯定的な意見があったにせよ「AGは後発品の使用促進のスピードを速める側面がある。だから、後発品の使用割合が拡大し、定着するまでの“過渡的なビジネスモデル”として今はあってもいいんじゃないか」という、ある種、消極的な賛成論でしかなかった。
ところがここ数年、一般後発品の回収、品質問題が多発していることもあって、新薬メーカーとの関係が近いAGが圧倒的な存在感を発揮、医療機関、患者にも「後発品を使うならAGにしたい」という声が強まっています。
なんでこうなったか?これからどうなるか?IQVIAのセミナーで講演させていただきました。お時間とご興味がございましたら、どうぞご視聴ください。セミナーは5月25日に収録、6月6日から7月7日までオンデマンドで配信されております。
写真は業界の皆様にはおなじみの後発品使用促進の進展図(厚労省公表資料から抜粋)。それではみなさま素敵な一週間をお過ごしください!!!
【IQVIAオンデマンドセミナー】
どうなる?オーソライズドジェネリック、~先発・後発企業の課題と戦略~