「連続生産」ブレイク寸前!!!国内製薬企業も導入し、迅速かつ効率的に自社品製造!価格への反映を期待したい!!
Posted on 4月 18th, 2022 by IDAKA
みなさんお元気ですか?夕刻になって雨がシト、シト、そしていまザア、ザア降りに変わりました。
さて本日18日、新薬メーカー73社が加盟する日本製薬工業協会の「品質委員会」の記者会見に出席。「新時代の足音」を感じてきました。
同委員会の22年度の活動計画に「連続生産」への対応や、3Dプリンターなど新製剤技術への準備が盛り込まれています。
「連続生産」は、ここ数年に出てきた技術で、日本では塩野義、田辺三菱、エーザイ、富士フイルムなど数社しか導入していない。連続生産で医薬品を作る場合、各社が個別に厚労省などと綿密に相談して世に出しますが、何せ新技術で、事例も少ない。だからこそ、業界内で少ない情報を持ち寄って、安全性、有効性、品質確保について一定の認識を共有しておきましょうというのです。
医薬品の製造は大きく言うと「量を測って」「混ぜて」「こねて」「乾かして」「形にして」「きれいにする」という6つの過程をたどる。従来は、ひとつひとつの過程で、取り出してヒトが目視で確認する「パッチ生産」だったのですが、「連続生産」はいちいち取り出さず、6つの過程を一気に進め、デジタル技術で状態確認する。迅速かつ効率的な製造が可能になるのです。
品質委員会には的確な基準を確立して、よりよい形で普及させて欲しいです。当然ですが、国内製薬業界で連続生産が定着した暁には、素晴らしい医薬品を、いまより安い価格で提供してくれるはずです。製薬各社さん、そこんところお忘れなく!よろしくお願いしますよ!
写真は製薬協品質委員会の記者会見風景。それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください!!!