一般の人に知られていない「バイオシミラー」!大事なのに。。。。

 

 みなさん、お元気ですか?しばらく気温変動の激しい日が続きましたが、それも終わり。ようやく春の気候をゆっくり味わえるようになりました。

 さて先週4日、日本バイオシミラー協議会のフォーラムがありました。

 業界関係者以外の方は「バイオシミラーって何よ?」って、なるかもしれません。医薬品って、数10年前までヒトが化学物質を合成して作る「化学合成医薬品」が主流だったんですが、いまは、遺伝子組み合えとか、細胞培養とか、もともと生物が持っている力を利用して作る「バイオ医薬品」がどんどん出てきています。

 で、初めに出た「バイオ医薬品」の特許が切れて、その特許情報を利用して初めに出たバイオ医薬品と、限りなく、そっくり(similar)に作った医薬品をバイオシミラーと言います。初めのバイオ医薬品と全く同じものを作ろうとしても、製造工程や場所の違いで全く同じにはできないのがバイオの特性なんです。だからシミラー(similar)なんです。ただ、疾患に対する効果、安全性は初めのバイオ品と同等、しかも価格は初めのバイオ品より安い。

 そのため医療費効率化の観点から、政府は数年前からバイオシミラーの使用促進を働き掛けています。それもあって日本でもバイオシミラーの数も増え、徐々に使用されるようになっています。

 先週のフォーラムに参加し、「数年前と比べるとずいぶん増えたなあ」との印象を受けました。ただ、使用割合は24%ほど。主に化学合成医薬品中心の先発品と後発品(ジェネリック)の使用比率は、後発品が80%ですから、それと比べたらまだまだ低い。フォーラムでは様々な課題が示されました。この先どうなるでしょう?それはおいおい発信いたします。地道に取材を続けます。

 写真は休みに立ち寄ったかカフェで。。。。それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

 

 

 

 

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