日本医師会幹部も「オンライン診療の可能性」に期待感、態度を軟化させている
Posted on 5月 10th, 2021 by IDAKA
みなさん、お元気ですか?どんな大型連休を過ごされたでしょうか?
居住する都道府県を跨ぐ移動が制限され、飲食店の営業時間も極めて短い中、それぞれ一工夫二工夫されたことでしょう。1918年に世界的に大流行したスペイン風邪が終息するまで3、4年かかったことを考えると、新型コロナはまだ1年ちょっと。今後も年単位で続くと覚悟を決めた方がいいかも知れません。ポストコロナというより、ウィズコロナです。
世界の人々、組織が鬱屈して「内向き」になり、「狭隘」「不寛容」の風が広がっていますが、なんとか理性で平常心を維持して「明るい新世界」を切り拓いていきたいものです。
さて長く続くコロナ禍の中、オンライン診療、服薬指導が急速に普及、当初、後ろ向きだった日本医師会も態度を軟化させているように見えます。
当然ながら、疾患は新型コロナだけではない。とはいえ、医療機関での直接受診は、医師、患者双方にとってリスクも高い。医療現場がクラスター(集団感染)の場となる可能性も否定できない。
コロナ禍前、オンライン診療は原則初診は除外、初診後も3か月に一度、対面診療が義務付けられるなどきつい縛りがありました。しかし、コロナ禍で医療混乱を回避するため、政府は20年4月10日に事務連絡通知を発出、「時限的、特例的な措置」として初診から電話やオンラインによる診療、処方を認めています。当初、日本医師会は「これはあくまで時限的、特例的な措置だ」とし、コロナ禍が終息したら元に戻すという構えでした。ところが最近、医師会の幹部の話を聞いたら、「デジタル技術を活用することで非対面の診療を可能な限り対面に近づけていく必要がある」とし、オンライン診療の可能性に期待感を抱いているようでした。
政府はかりにコロナ感染が終息しても「オンライン診療は初診を含め原則解禁」とする方針を示しています。いくら政治力、発信力がある医師会といえど、この政府方針を覆すのはもう難しいでしょう。医療現場が切迫する中、高血圧、高脂血症、糖尿病など慢性疾患は、オンラインによる非対面の診療で、直接受診の回数をできるだけ少なくするのは合理的な判断です。将来は、常識になるかもしれません。様々なサービス事業者も出てくるでしょう。というわけで、医療提供体制も根本的に見直す時期が来ているのです。
写真は都内の森林で。。。それではみなさま!素敵な一週間をお過ごしください!