薬価改定論議はいまや「ゴールを見て見ぬふりしてボールを蹴りあうサッカー」かも知れない。

 みなさんお元気ですか?

 医療用医薬品の保険薬価の毎年改定。年末に向けてそろそろ議論が本格化しそうです。

 どのくらいの範囲の医薬品を改定対象とするかが焦点です。財務省は「保険薬価と実際に医療機関に販売してる価格が乖離し、医療保険での想定支払い額と、実際の販売額の差が大きいもの」としています。保険薬価と、販売価格が乖離していても、その金額が小さいものは対象にならないので、おそらく後発医薬品とか、基礎的医薬品は除外されるでしょう。また、新薬は、そんなに値引きしなくても売れるので、そもそも乖離、差額が少ない。そうなると対象は、特許が切れた医薬品、いわゆる長期収載医薬品となる。それは間違いないです。製薬業界も、すでに覚悟しており、議論はそんなに荒れないかもしれませんね。

 もうこれは「医薬経済」やこのブログで何度も書いていることですが、これからデジタルトランスフォーメーションが進行していけば、アナログで薬価調査して分析して改定するなんて作業は必要なくなる。場合によれば、毎年どころか、随時改定だってできるようになるでしょう。薬価を巡る政策論議は、ある意味、ゴールが見えているのに、それを見て見ぬふりしてボールを蹴り合うサッカーのような感じになってきました。

 写真は自宅近くで久々に購入した花。お店の人に「コロナ禍の影響はありましたか?」と聞くと「それほど。緊急事態宣言の時はむしろ売上が増えました」とのこと。やはり人は「なごみ」が必要なのです。それではみなさん素敵な1週間をお過ごしください。

 

 

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