後発品使用の次なる目標は「都道府県の別なく全国津々浦々80%達成」
Posted on 10月 5th, 2020 by IDAKA
薄曇りの月曜日。涼しくて過ごしやすいですね。
さて長らく政府が掲げてきた後発医薬品の使用目標。「20年9月までに数量シェア80%達成を目指す」がひとまず終了しました。達成できているかどうかは、現在実施中の薬価調査の結果が出てみないとわからないですが、いろんな人の話を聞くと、ギリギリ足りないのではないかという意見が多いです。
前回(昨年9月)の薬価調査で76.7%だったので、残すところあと3.3ポイントなのですが、どうでしょうか?薬価調査結果は例年、速報値が12月上旬、確定値が翌年3月なので、その結果を待つばかりです。
ただ、その後、目標を「85%」、「90%」にかさ上げすることはおそらくないでしょう。諸外国を見ても80%以上いっている国はわずか。また、先発品はこれまで蓄積した安全性情報を持っているし、何らかの事情で後発品の安定供給に支障が起きた場合、バックアップに回ってもらう必要もあり、まったくなくなってしまったら困りますからね。それに、ひとえに80%といっても都道府県別でみると、バラバラ。まだ70%に行っていないところもある。
おそらく次なる目標は「都道府県の別なく、押しなべて80%以上にする」という程度で落ち着くのではないでしょうか?
そんな中、後発品ビジネスが急速に変化しています。これはもう完全に「業界再編」に入ったと断言していい!!!各社のチャレンジングな取り組みを記事にまとめました。医薬経済10年1日号。是非ともご一読ください。
◆後発品ビジネスは「業界再編」に突入
~「ポスト80%時代」のサバイバル戦略~
写真は散歩中に出会った鮮やかな薔薇。それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください!