人は電子化の徹底でホントに「幸せ」になれるのか?
みなさん、お元気ですか?4連休を挟んで2週間ぶりのご挨拶、更新となりました。
新型コロナ禍で、人と人との交流がすっかり薄まってしまいました。
政府は契約時におけるハンコ、書類、さらに対面の廃止を提案しています。
確かに便利になりますね。しかし、その先に何があるかです。別に反対しているわけじゃないんですが、「業務の効率化」ってのは基本、「業務のスピードアップ」、そして結果、「業務量のアップ」につながる。それが人々の幸せにつながればいいんですが、どうなるだろう。一抹の不安を抱きます。
人って結構、面倒くさくて、一見無駄のように思える行為をする中で、考えや気持ちを整理したり、思考転換をしたりしていたように思います。通勤なども、いわば「家庭人」から「会社人」になる「変身」過程だったように思うのです。それを軒並み短縮するんですから、当然、人の心の中は、かえって忙しくなるでしょう。
リモート化は私のような仕事にもかなり煽りが来ています。製薬企業MRと同じで相手の方と直接お会いしていただけないことがままあります。とくに初対面の方だと、メールでのやり取りだけで、一度もお会いすることなくそのままフェードアウトなんてケースもあります。
かつて記者は「足でかせげ」って言われたもんですが、いまは何でしょうか?「キーボードでかせげ」でしょうかね?なんだか胎落ちしません(笑)
先日、年若い20代の若者と飲んで、おっさん(わしです)、こんなことを話しました。
「いまリモート化が最先端で、直接対面や移動は必要ないように言われているけど、そのうち揺り戻しが来る。リモート化が隅々まで行き渡れば、今度は直接対面、移動がリモート化より贅沢な行為に格上げされる」。おっさんのささやかなる抵抗なのです(苦笑)。
すると、その若者は目を輝かせて、「あ、いいですねえ~。そうなると楽しいですね。みんなでワイワイガヤガヤ!80年代、90年代がうらやましいですよ!」と言うではないですかあ~。私の予測も、まんざらでもないかもしれませんよお(笑)。
写真は休日に訪れた喫茶店で。。。それではみなさん、秋晴れの月曜日。素敵な一週間をお過ごしください!
昔、糸川英夫さんのエッセイに、機械やロボットが進化して人の代わりをするようになると、人が人に直接スするのがより高級なサービスになるだろう、みたいなことが書かれていたことを思い出しました。