スペイン風邪をふり返り将来設計する
Posted on 7月 6th, 2020 by IDAKA
みなさん、お元気ですか?
新型コロナ感染が明るみに出た人の数が都内で増えています。論理的に考えて検査件数が増えれば、潜在患者が表に出てくるのは当たり前って言えば当たり前であります。ただ、もともといた潜在患者の数より、新規の罹患者が上回っているということになれば、かなりまずい。。。
しかし、毎日、毎日、色んな言説が飛び交っていて、キャッチアップするだけで一苦労です。
収拾がつかないので、私は約200年前に世界的感染爆発があったスペイン風邪をベースに、この先の生活を考えるようにしています。
スペイン風邪は1918年に発生、1920年まで約3年間続きました。世界人口は当時18億人程度でしたが、その3割に当たる約5億人が感染、2000万人から4500万人が死亡したとされます。致死率で言えば10%近い。2、3回、波があり一度収束したように見えてまたぶり返す。その繰り返しだったようです。高齢者だけでなく、若者にも大きな被害をもたらしたので、もしかしたら新型コロナより強毒性が強かったのかも知れません。
一方、今度の新型コロナは19年末の中国武漢での発生からまだ7か月。感染者数は全世界1127万1021人、死亡者数は53万858人です。世界人口は約70億人だから、感染者はその1.6%程度、致死率は約5%ということになりましょうか。
この先どうなるかまだ予断を許しませんが、スペイン風邪と比較すると、幸か不幸か現在のところ感染者数、死亡者数ともスペイン風邪には及ばない。そんなスペイン風邪を100年前の祖先が乗り越えたんですから、今回だって乗り越えられないはずはないです。
とまれ収束はまだまだ先。楽観視できない。スペイン風邪同様、「最低3年」は腹をくくったほうがよさそうです。
それではみなさん、めったにない窮屈な日常をできるだけ快適、ほがらかに。。。素敵な一週間をお過ごしください。
※新型コロナで医療政策、関連団体もドタバタです。医薬経済7月1日号に記事を書きました。是非、お読みください。
◆新型コロナで「激変」する医療政策◆