新型コロナ感染の客観的データが少な過ぎる。ネガティブだけでなく、ポジティブなデータも公表すべき。
Posted on 4月 13th, 2020 by IDAKA
みなさん、お元気ですか?今週は、そぼ降る雨でスタート。全国7都府県で、新型コロナウイルス感染拡大の緊急事態宣言が出て、「巣籠もり」度合いが一層、高くなっていることと思います。とりあえず5月6日まで。耐えましょう!!
前回も触れましたが、あちこち、色んな情報が飛び交って、世の中全体が混乱気味です。商売柄、時間さえあればテレビを含む各種メディアが発信する関連情報をチェックしていますが、混乱は増幅するばかりです。とくにテレビ番組は、みんな感情的で、ムキになって発言していて、危ないなと思います。なんでそんなに怒っているんでしょう?怒ったってしょうがないのに。。。
いま個々人が自らの行動を抑制し、感染拡大のピークをなだらかにするのは、とても大事なことで、私たち国民に自粛を求めるのは当たり前だとしても、悪戯に危機感を煽ればいいってもんじゃないんじゃないでしょうか?
データをわかりやすく示して、静かに説明すれば、多くの国民は自分の頭で考え、納得したうえで、しっかり自粛できると思います。何も若者をしかりつけたり、恫喝したりする必要はない。
何しろデータの扱いがおおざっぱで、かつ説明が乱暴なので、いまどんな状態にあるのか、私たちが客観的に把握するのは至難の業です。例えば日々、各国ごと、都道府県ごとの感染者数が発表されますが、対人口比はほとんど示されません。また、この感染者数にしても、発症まで1~14日という潜伏期間、医療機関に行くまでの迷っている期間、PCR検査を実施してもらうまでの期間、結果が出るまでの期間を含めると、感染したのは平均して想定10日程度前。だから数値として出ているのは「今現在感染した人」ではない。そういうことさえ、忘れられがちです。
これだけ自粛しているんだから「まだ駄目だ。甘い」と締め付けるばかりでなく、何か「成果らしきもの」、あるいは「成果の兆しらしきもの」を示すデータが見たい。感染者でいえば、単純に人数を公表するだけでなく、対人口比、重度、軽度、無症状者別、改善退院者数も合わせて公表すべきです。世の中、全体が新型コロナによる自粛で、ストレス一杯です。このままだと新型コロナ感染以外の疾患も増加するでしょう。
為政者は「ポジティブなデータを開示すると、民衆は自粛を緩めてしまう」と考えているようですが、私たちをあまり見くびらないで欲しいものです。新型コロナウイルスに関する恐怖感の植え込みははもう十分、いきわたりました。ネガティブなデータと併せて、ポジティブなデータが開示されるからこそ、私たちは自粛の意義を感じ、「さらにがんばろう」という気持ちになれるのではないでしょうか。
写真は近所の道路で。色とりどりのチョークで描いた子供の落書き。最近は珍しい。きっとノリノリで描いたことでしょう。夢があって素晴らしい!!!ほっこりしました。それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください。