社会保障制度は「平和の礎」です。。。

 みなさん、お元気ですか?大きな台風が去ったけどスカッとしない天気。それも一段落して晴れやかな月曜日を迎えましたが、急に冷え込んできました。そんなこんなで、うっかりすると紅葉を見逃してしまいそうです。

 さて週末に、とある経済学者の本を読んでいたら「市場経済」と「民主主義」は相克する性質を持っているという一文に遭遇しました。

「市場経済」は競争原理で、人と人の格差を広げようとします。一方で、民主主義は、経済格差に関係なく、一人一人を平等に扱うのが原則です。でも、あまりに格差が大きくなってしまうと、人の感性、現状認識にも格差が出てしまい、民主主義の旗の下で議論したところで、しばしば鋭い対立を呼び起こすのです。そこで重要になるのが、所得再分配によって格差を一定に保ち、かりに格差が生じてもセイフティーネットで助ける、社会保障制度だと著者はいうのです。いまさらながらなるほどなと思いました。同じような言説は学生時代に読んだし、しっかり基本は身に付いていると思っていましたが、日々の雑事に追われ、見失っていました。

 社会保障制度は「市場経済」と「民主主義」を健全かつ平和に保つための基盤なわけです。医療、医薬、医療機器業界が、自らの経済的な発展を目指しながら、社会保障制度とどう向き合うか。今後、誠実にウォッチしていきます。

 写真は自宅にて。井高流。花名カリメロ。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。

 

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