エーザイが医療用医薬品以外にもビジネスのすそ野を広げる!!!
みなさん!お元気ですか?薄曇りの月曜日ですが寒さは徐々におさまってきているようです。春が近づいています。
さて先週3月7日、エーザイが、医療用医薬品の枠を超えたソリューション(課題解決型)ビジネスにいよいよ本腰を入れる姿勢を表明しました。従来通りアルツハイマー型認知症治療の新薬や、抗がん剤レンビマの開発を精力的に進めながら、健康づくり、疾患予防、診断の領域でも新たなサービスを提供していく考えです。昨年の懇談会で、認知症治療薬アリセプトの提供を通じて集積した各種のデータを、フィットネスクラブ、IT企業、民間保険会社、診断機器メーカーと共有する「エーザイ・プラットホーム」の構築を発表しましたが、その後1年が経過し、様々なプロジェクトが進行している模様です。エーザイが掲げる「hhc」(ヒューマンヘルスケアカンパニー)、そしてアルツハイマー型認知症という疾患の特性からすれば、病気になって初めて人を助ける医療用医薬品のみならず、人の健康生活全体を支える企業を目指すのはいわば必然の流れと言えるでしょう。
今回は診断機器メーカー、シスメックスと共同で進めているアミロイドβ(認知症の原因とされるタンパク)の血液診断装置の研究成果を発表しました。まだデータ数は少ないですが、実用化が期待できそうなよいデータが出ています。認知症の診断は困難で現状では費用もかかるので、精度の高い新たな診断装置が登場すれば患者、家族、そして私たちにとって朗報です。
記者懇談会では内藤晴夫社長代表取締役CEOがいつものようにエネルギッシュなプレゼンテーションを披露してくれました。私は年に一度のこの「内藤晴夫ショー」を生で観るのを楽しみにしています。ソリューション型ビジネスに舵を切ったエーザイに対して一部に「前のめり過ぎ」などとの声もあるようですが、私は「前のめり過ぎ」で大いに結構だと考えます。新たな一歩を踏み出す時に、慎重で型にはまったガチガチのプレゼンなんか聞きたくないです。新しいことをやるのに「熱情」がなくて何になりましょうか?内藤CEOにはこれからも熱いステージを期待したいです。
写真はステージで熱弁する内藤晴夫CEO。それでは皆様、お身体に気を付けて。愉快で素敵な一週間をお過ごしください!!!