医薬品の「多面的な価値」は、世に出てからの「活躍ぶり」を観ないと測れない!!!
みなさん、お元気ですか?寒い日が続きます。いかがお過ごしですか?
さて日本製薬工業協会が先週1月24日の記者会見で健康医療分野に関する政策提言を発表しました。こういうまとまった形での提言は16年1月の「製薬協産業ビジョン 2025」以来だと思います。昨年11月に大枠が示され、今回、さらに踏み込んだ内容を公表しました。医療保険で支払う医薬品の価格(薬価)については「多面的価値に基づく評価」をするよう求めています。これまで基軸にしている有効性、安全性、新規性だけでなく、世の中のコストをどれだけ効率化できるか―など、経済性や労働生産性も考慮して価格をつけて欲しいと主張しています。新薬が承認された時の試験データ、審査の内容を基に「評価報告書」(仮称)を作成、内容を吟味して価格付けに反映させるという案を提示しています。
しかし、「多面的価値の評価」というからには、世の中に登場する前の情報だけで判断するのは無理がある。むしろ世の中に登場した後の「活躍ぶり」を観ないと「多面的な価値」は正確に測れないのではないかと思うのです。欧米では、いわゆる「アウトカム(成果・結果)評価」が進展しています。もっとも、それは医薬品だけではく、医療技術全体に関してですが。。。日本は、1度、価格(料金)を設定したら、その後のパフォーマンスはほとんど問われない。事後に下げるか上げるかは、ほぼ政治交渉で決まるという乱暴、野蛮な世界がいまだに続いている。品格ある医薬品産業のみなさん!!!是非、率先して自らが生み出した医薬品の「アウトカム評価」を主張してください。私たちの薬は医療現場でこんなに活躍しているんです!!と積極的にわかりやすく説明してください!!
写真は記者会見する製薬協・中山譲治会長、そして2番目は部屋で。なぜか柄にもなくふと花を飾りたくなり、花瓶を求めて街に出るも納得いく品に出会えず。やむなく前日、空にした安ワインの瓶に活けたらそこそこ納まりひとまず落着。黄色いカーネーション。。。。ほのかな芳香。。。日常に潤いを与えてくれています。
それでは、みなさま体調に気を付けて。寒ささえうれしくなるような素敵な1週間をお過ごしください。