後発品企業団体が最近、口にしなくなった「低価格」。「高品質」「安定供給」に加え、やはり「低価格」を追求して欲しい!!

みなさん、お元気ですか?台風の影響で、暑さはひと段落したようです。が、まだまだ油断はなりませんね。西日本では大変な被害も。。ご無事をお祈りいたします。

さて富士フィルムが後発医薬品事業から撤退しました。理由は、採算が取れないから。後発品=ジェネリック医薬品は、新薬の特許が切れた後に、同一作用機序、同一効能で、市場に出る医薬品です。新薬ほど、研究開発費用をかけなくて済むので、安い価格で販売されます。10年位前まで、後発品の企業団体は「高品質」「低価格」「安定供給」の3本柱で、社会にその存在をアピールしていました。その後、政府の使用促進策で、後発品が一気に普及し、いまでは約80%が、特許が切れた新薬(先発品)から後発品に置き換わりました。

そして後発品ビジネスは第二ステージに投入しました。先発品との戦いは、もう終わり。後発品企業同士の仁義なき戦いが始まったのです。「高品質」「安定供給」は当たり前のこと。どこまで「低価格」を追求できるかが勝負になったのです。今回の富士フィルムの撤退は、その延長線上の決断です。「低価格」の競争を続けるうちに「うちは、もうやめます」とギブアップする企業は、今後も出て来るでしょう。

ところで、後発品企業の団体。「高品質」「安定供給」はこれまで通り、アピールしていますが、最近になって「低価格」を言わなくなりました。これ以上、「「低価格」を追求するとつぶれるところが出る」との判断のようです。しかし、それはある種、村の論理です。「低価格」を追求しなくなったら、後発品の社会的な存在意義はなくなってしまいます。国民、患者にとっては「高品質」「安定供給」は当たり前、それプラス、やはり安くなければ!!!!

写真は日本ジェネリック製薬協会の澤井光郎会長(沢井製薬社長)。後発品企業各社のみなさん!いい薬を、徹底的に安く、我々国民に提供してください!!!応援しています!!それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。

 

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