製薬業界ショック!!新薬創出加算の総額は250億円減、加算返還金は290億円増

みなさん、お元気ですか?時々、柔らかな風が吹いて、春の足音が聞こえますね。

さて本日、3月5日月曜日は、18年4月から実施となる薬価改正の公表日(告示日)です。一定条件を満たした新薬の薬価を下げないで据え置く「新薬創出加算」の対象品目は、条件の厳格化により前回(16年4月改定)の「823品目」から「560品目」に、加算に使うお金も1060億円から810億円に縮小しました。この加算は、対象品に後発品が出てきたら終了となり、これまでの加算を変換するんですが、返還対象は57成分143品目、総額650億円、前回の69成分112品目、総額360億円と比べて大きく膨らんでいます。要するに対象品が減って、返還金が増えているんです。詳細は専門各紙の報道に委ねますが、長期収載品(特許が切れた医薬品)も、後発品が参入して10年経過したものは、基本、全てバッサリ後発品の2.5倍まで薬価が切り下げられます。

製薬産業、企業からすれば厳しく、痛い改定なわけです。政府は「金がないんだから我慢しろ」というのですが、新薬の研究開発にはお金と時間がかかる。かといって日本では実際、医療保険の外に出てビジネスするのは不可能。そんなジレンマに苦しんでいます。

このブログでも再三、書いていますが、社会保障、医療保険の一角を担う薬価制度で、どこまで医薬品産業育成、新薬開発促進ができるのか?あるいは進めるべきなのか?今一度、真剣に考える時期が来ています。

写真は近くの蕎麦屋さんで。そばが一段と美味しく感じる季節になりました(*^_^*)。改定結果の緊迫感と全くマッチしない写真になってしまいました。すみません。(^_^;)。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。

 

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