製薬産業は、医療保険、薬価制度との付き合い方を考え直すべきだ!!

みなさん、お元気ですか?いやあ~、2017年も暮れていきますねえ。

医療、医薬品業界は色んな動きがありました。政策関連では何といっても18年4月の薬価制度改革。「もう革新的な新薬と必須医薬品以外は医療保険で評価しないよ」。そう言わんばかりの内容です。まあ、保険薬価は診療報酬の別表、そして診療報酬は医療保険の一部、さらに医療保険は年金、介護、福祉と並ぶ社会保障制度の一部であるわけですから、これだけ社会保障制度が財政難にあえぐ中、「保険薬価だけ高くしろ」「医薬品産業をもっと厚遇しろ」と言ったところで、跳ね返されるのは目に見えていました。しかし、今度の制度改革は分岐点です。医薬品業界は、今後、医療保険、薬価制度との付き合い方を考え直すべきでしょう。

日本の医療保険制度はこれまで、承認された医療用医薬品すべてに、薬価を付けて保険給付を認めてきました。しかし、逆にそれが過度な「保護政策」となり、日本の製薬企業が世界で戦う機会、力を奪ってきた面があった。で、製薬企業は、これからどうするか?医療保険、薬価制度の動きは大事ですが、制度が動いてから、戦略を練っても遅い。かといって制度の動きを先取りしようとしても、意味がない。制度の動きは、必ずしも正しいとは言えないし、政権政局の流れで目まぐるしく変化する。要するにあてにならない。

  青臭い話ですが、最も大事なのは、単に儲けるだけじゃなくて製薬企業として、いかに人類、社会に貢献するか。各社が確固とした理念、哲学を打ち立て、リスク覚悟で、それを実行に移す決断力ではないでしょうか?医療保険、薬価制度に頼り切っていては、今後も、嵐の海を漂う難破船のように右へ左へ、上へ下へと翻弄されるだけです。独立性、主体性が問われています。

とまあ。生意気なことを書いて、17年最後の更新とさせていただきます!!みなさま、素敵な年末年始をお過ごしください!!!18年初の更新は1月15日とさせていただきます!!!よいお年を!!!

 

 

 

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