「安倍1強」、議論なき「トップダウン政治」が益々、強固に
みなさんお元気ですか?大雨、台風すごかったですね。一夜明けると、東京の雨は上がり、何事もなかったかのように月曜日を迎えました。
さて衆院選、安倍政権の圧勝で終わりました。一般各紙の報道によると、今朝の段階で、自民、公明両党で定数の3分の2(310議席)、自民単独でも283 議席(公示前284議席)で軽く過半数超えていますから、もうお話になりません。野党や、一部メディアは今回の解散総選挙を「森、加計隠し解散」とか、「不意打ち解散」と言い、「大義なき解散だ!!」と強く批判しましたが、空しく終わりました。そもそも解散総選挙や、与党の政策運営に「大義」があったためしがあるのか?振り返ってみても、私が知る限り、その時々で最も強い勢力による「戦略」「戦術」でしかない。そしてまた、政治は、それでいいのではないか?「大義」とか、なんだかわからない情感を持ち込んで騒げば、なんとかなる思っているところに批判勢力、メディアの甘さがあると思うのです。そんなことで強い権力を持つ者は、揺るがないのです。結果、今回の選挙は、安倍政権の戦略勝ちです。
選挙前、安倍政権は、共謀罪の強行採決、長老議員たちパワハラ発言のオンパレード、森・加計問題などで支持率を落とし、追い詰められていました。野党は臨時国会を要求しましたが、まったく応ぜず3か月間も国会を休会。9月28日、ようやく臨時国会を開いたと思ったら冒頭解散を表明するという「戦術」に打って出ました。選挙まで1か月もない。野党は大慌てで連携を模索しましたが、それが却って分裂を生み、バラバラに散ってしまいました。で、自民党の大勝と相成りました。
しかし、これほど野党が弱い民主主義国家があるのでしょうか?野党はほとんどないと同じです。これでは大きな政策課題があっても、与野党間での議論にもならないし、有権者が考える機会も少なくなる。自分で考え、判断したいと思う私としては、安倍1強は極めて危ない政治状況だと思っています。(9月26日付ブログ参照)これほどまでに「安倍1強」を支持する人がいるとは、思ってもいなかった。自民党の長老や二世議員もほとんど当選しています。日本の多くの有権者は、自分で考えることを放棄し、誰か強い人に、すべてを委ねたいと考えているのでしょうか?
最後に一般各紙の本日の社説の見出しを列挙して今回のブログを終えます。
日本経済新聞「安倍政権を全面承認したのではない」/朝日新聞「多様な民意に目を向けよ」/毎日新聞「おごらず、国民のために」/読売新聞「信任を踏まえて政策課題進めよ」/産経新聞「国難克服への強い支持だ」/東京新聞「首相は謙虚に、丁寧に」。
写真は17年10月23日の朝刊各紙。それではみなさん、台風明けのさわやかな風を味わいましょう!素敵な1週間をお過ごしください。