「たかが下痢」と、軽んずるな!!!白血病経験の代表取締役がMR、薬剤師に訴える「重大な副作用」!!

 

みなさん、お元気ですか?ようやく梅雨入り?今年は案外、期間は短いかもしれませんね。

 さて6月25日日曜日、私が長年、親しくしていただいているACメディカルの代表取締役副社長、昌原清植氏が東京大手町で開かれた日本薬局管理学研究会で講演されました。昌原氏は12年12月に「急性リンパ性白血病」と診断され、翌13年10月、造血幹細胞移植を受けました。しかし、14年、再び白血病細胞が増え始めたため、造血幹細胞を提供してもらった人から、リンパ球の追加提供を受け、回復しました。こうして文字にすると、なんだか非常に軽くなってしまうのですが、この間、同氏は、想像を絶する苦悶の日々を送ったようです。様々な薬の副作用、合併症が同氏を襲ったのです。講演では医師、看護師、薬剤師など多くの方に、助けられた経験を話し、薬局薬剤師に「多職種連携の重要性」を訴えました。

闘病中に昌原氏を襲った副作用、合併症は、がん治療で知られているほとんどすべてと言っていいでしょう。代表的なのは「口内炎」「サイトメガロウイルス網膜症」「下痢」の3つ。昌原氏によると、この3つの中でも、最もつらかったのは昼夜を問わず1日に何10回もトイレに通わなければならない「下痢」だったそうです。「薬の副作用として下痢を軽んじてはいけない。MRにも『副作用は下痢くらいです』などと、言うもんではないと話している」と語りました。

  昌原氏は現在も外来で治療を継続中。薬は病院で処方箋をもらい、薬局で調剤してもらっています。講演では「医師は患者の性質、生活環境を考慮して処方する抗がん剤を選択している。薬局薬剤師も、それを知ったうえで調剤して欲しい」と訴え、処方元の医師とのコミュニケーションを求めました。

昌原氏はもともと、ものすごく明るく、エネルギッシュな方で、入院中、お見舞いに行った時も、ニコニコ笑顔で迎えてくださり、同氏が発する冗談にかえって笑わせてもらったくらいでした。厳しい副作用、合併症に苦しんでらしたこと。。全然、慮ることができず、今思うと、大変、ふがいなく思います。それでも、昌原氏のそんな「陽」の性格、姿勢、そしてご自身が薬剤師で、冷静に自分の容態に向き合ったことが良かったのかもしれません。いまでは、すっかり元気になられ、たまに私のお酒にも付き合ってくれますし、休みにはスキーにも行っているそうです。昌原氏は、同じ年同じ月生まれ!!!白血病になった経験を持つ業界人として、貴重な経験を業界に還元し、これからも、どんどん活躍して欲しいです。

ACメディカルのHPに昌原氏の文章が掲載されています。かつて雑誌、医薬経済が、昌原氏の闘病記を連載していました。ご興味がある方は、是非ご覧ください。

   写真は講演する昌原氏。それではみなさん。素敵な一週間をお過ごしください。

 

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