薬価差はどうするの?触れずに通り過ぎたら「抜本改革」と言えない。
Posted on 2月 13th, 2017 by IDAKA
みなさん、お元気ですか?今週は朗らかな天気でスタートしました。
さて18年4月の薬価制度改革。いつもなら前年の6月辺りから議論するのですが、今回はもう始まっています。「抜本改革」ということで、立ち上がりが早い。先週開かれた日本製薬工業協会主催のシンポジウムでも薬価制度に関する議論が中心になりました。どこまで深く切り込むでしょうか?
注目されるのは「薬価差」です。いまの制度は保険から支払う「保険薬価」が公的に定められ、医療機関、薬局には、それより安く売るので、当然、保険薬価と実納入価との間に「薬価差」が生じます。これを「良し」とするか、「いやゼロにすべきだ」とするか。最大の焦点です。しかしながら、いまのところ、ほとんど議論の遡上に上がりません。医師会も、保険者も、製薬業界も正面切って議論するのを避けているようにも見えます。
日本製薬団体連合会保険薬価研究委員会の加茂谷佳明委員長は、先週のシンポジウムで薬価差が生じる現行制度を「敢えて予算を取らなくても薬価改定すれば診療報酬、調剤報酬に回す財源が出て来る。財政当局は素晴らしいスキームを作った」と称賛しておりました。結局、薬価差が生じる現行制度の根幹に、メスは入らないのでしょうか?「抜本改革」というなら、まず真っ先に薬価差を是とするか、非とするかを議論すべきだと思うのですが、現時点ではその気配が見えません。みなさんはどう考えますか?
で、写真は先週末。とあるバーで。ハワード・マギーのライブアルバム!!この日、別々の駅で、カフェとバーに入ったんですが、なんといずれの店でもマギーの曲がかかっていたんです。珍しいことです。それではみなさん。素敵な一週間をお過ごしください!!