「安く売っているのに保険薬価が上がる」ジェネリック医薬品ってどうよ?
みなさん、お元気ですか?医薬品関連団体の新年懇親会も先週開かれた日本ジェネリック(GE)製薬協会、日本薬業政治連盟主催の会で終了。早くも2月に突入しましたよお~。実に早い!!!そう感じるのは私だけでしょうか?世の中のスピードが速い?それともただ、私が年齢を重ねているだけ?どうあれ一日一日を大切に、一歩一歩しっかり踏みしめて行きたいものです。
で、参加者同士の交流が最も盛り上がってみえたのは、GE薬協。薬価制度の抜本改革で一番、風当たりが強いと予想されています。いまのところ、各社の業績はそんなに悪くない。中にはバンバン安売りして、納入量を増やしているところもあるようです。供給切れや、品質問題が起こらないように注意してもらいたいです。
いまGEの保険薬価(保険から支払う価格)は3価格帯になっています。同じ成分のGEが、複数の会社から出ていますが、最後は個別製品の納入価格の加重平均値を出して、それを基準にA、B、Cの3ランクに分けているのです。沢井製薬の澤井光男社長は新年懇親会の締めのあいさつで、この3価格帯の見直しを訴えました。極端な話、ある程度の価格を維持して、品質と安定供給をしっかり続けようが、思いっきり安く売って品質や安定供給をそこそこにしようが、最後は加重平均値で3ランクに分けけられてしまいます。加重平均値だから保険薬価は下がるものもあるし、上がるものがある。価格を維持しようとしている企業の製品は、思いっきり安売りしている企業の製品に引っ張られて、下がる。逆に思いっきり安売りしている企業の製品は、高く売っている製品に引き上げられて、上がる。ってことです。
市場には「こんなに安く売って安定供給や品質を維持していけるの?」って疑問が生じるケースもあるようです。でも、いまの3価格帯ルールなら、大丈夫なんです。澤井社長によると「16年4月は39品目80製品のGE薬価が上がった。経口剤では40%。外用剤では50%も上がったものがある。このひずみを直さないといけない」と強調しました。品質管理をそこそこに思いっきり安売りして、売り切ったら、もうおしまい、製造中止ー。。なんてことがあるなら、患者、国民にとって、由々しきことです。
厚労省の二川一男事務次官は、壇上に立って、芸人さんのような、いつもの身振り手振りで、こう言いました。「品質が良いGEを、安定的に、安く供給する。そんな企業は全面的に応援する。が、一つでも欠けていれば必ずしもそうではない」。
ジェネリック各社の姿勢が問われています。
で、写真は近所で撮影。きれいに咲いていた一輪。ちとお疲れ気味?(笑)それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください。