「イノベーションの評価」と「皆保険制度の維持」。適正なバランスとは何か?費用対効果論議がスタート。

IMG_0938   みなさん、お元気ですか?すっかり新緑が美しい季節になりました!!

さて今週27日の中央社会保険医療協議会で、費用対効果論議の対象製品が決まります。その医薬品がどれだけ日本の患者、医療、そして社会に貢献しているか。経済的な側面から検証し、価格がそれに見合っているかどうかを議論するのです。議論の結果は、次の薬価改定に反映させることになっています。小野薬品の免疫チェックポイント阻害薬オプジーボは、ほぼ確実ですが、個人的には16年度薬価改定で、すでにバッサリ引下げを受けたC型肝炎治療薬ギリアドのソバルディ、オプジーボも議論して欲しいです。

薬価は「研究開発イノベーションの評価」と「国民皆保険制度の維持」という2つの命題のバランスで成り立っています。しかし、バランスの良し悪しを何を持って判断するか。共通の「物差し」はありません。勢い現時点では、感覚、情緒、時の政治情勢に左右されてしまいがちです。さすがにそれじゃあ、まずいわけです。

いよいよ本格的に始まる費用対効果論議。対象製品が何にせよ。オール製薬業界でしっかり準備し、大いに議論を盛り上げて欲しいです。

写真は近所で撮影したタンポポ。すっかり綿毛になりました!!では、みなさん。素敵な一週間をお過ごしください!来週5月2日(月)はお休みいたします。次回、更新は9日(月)です!!!

 

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