国内トップ、武田薬品の特許切れ医薬品割合が50%に突入!細胞、遺伝子、再生医療で負けるな!日本企業!
Posted on 3月 7th, 2016 by IDAKA
今日(3月7日付)のRISFAXによると、国内トップ製薬企業、武田薬品の売り上げに占める特許切れ医薬品(長期収載品)の割合が50%となったといいます。4月以降に設立するイスラエルのテバとの合弁会社に引き渡すことになっていますから、将来、この割合は下がりましょうが、厳しいですね。他社は長期収載品から特許品に軸足を移して、ほとんどが40%台以下に収めているのに、遅れているわけです。長年、同社の屋台骨を支えてきた高血圧治療薬ブロプレスの特許が切れる直前に同系統(ARB)のアジルバを出したり、市場競争で劣勢にあった糖尿病治療薬ネシーナ(1日1回投与)と同系統(DPP4阻害薬)のザファテック(週1回投与)を出したりして、営業力で凌いでいますが、画期的新薬、いわゆるピカ新が出ない。
ピカ新が出ないのは、どこも同じです。低分子医薬品1製品で何千億円も売り上げを叩き出していた数年前がウソのようです。成功体験に酔って、営業力で勝負しているうちに、時代はあっという間にバイオ医薬品の時代に突入、日本の製薬企業は取り残されてしまったのです。次世代の医療技術トレンドは、細胞治療、遺伝子治療、再生医療と言われます。必ずしも医薬品という形にこだわるものではありませんが、なんとか製品化に結び付くように、日本企業にがんばって欲しいです!!
写真は先日、立ち寄ったカフェにて。徐々に日が長くなり、時々、春めいた風が吹く今日この頃。みなさま。お体に気を付けて。素敵な一週間をお過ごしください。