「かかりつけ薬剤師」の選択権は国民、患者にある!!薬局、薬剤師だけに努力を求めても「空回り」するだけ!

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みなさんこんちには!お元気ですか?16年4月から始まる診療・調剤報酬個別項目の点数が10日に決定する見通しとなりました。

で、今回は調剤報酬(医療保険から薬局に支払う額)について一言。16年4月からの目玉は何と言っても「かかりつけ薬剤師指導料」が新設されたことでしょう。要は、個別患者ごとに「かかりつけ薬剤師」を決めて、服薬指導、重複投薬、副作用チェックなどの効果を高めるのが狙いです。しっかし、これ滅茶苦茶、ハードルが高い。まず患者の同意書を作成し、その患者がかかっている医療機関に「かかりつけ薬剤師」であることを知らせる。さらに、医療用医薬品だけでなく、その患者が使っている一般用薬、健康食品「等」について「全て」把握し、24時間相談に応じる体制を取る。開局時間外の連絡先を伝える―などなど。えーっ!?本気で言っているの?って感じです。医師でさえ、医療サービスで、そこまでやってませんよ。もちろん、できたらすごいですけど。これってどれだけ現実性があるのでしょうか?

こういう点数が設定されると、大方の学者、評論家、業界ジャーナリストは「点数ができたんだから、やれ取れ!それ取れ!」と大騒ぎした揚句、勝手にイライラして「取らなきゃ薬剤師じゃねえ!」って暴論を振りかざすのが常です。役所の尻馬に乗って遠くから上から目線で、当事者を叩くのは楽だし、安全ですからね。図らずもステロタイプにはまっているのです。しかし、「かかりつけ薬剤師」。自然に考えてこれは薬局、薬剤師の努力だけで、普及するものではないでしょう。だって選定権は患者、国民側にあるんですよ。まず、「かかりつけ薬剤師」ってなんなのか?一般に伝わっていないので、大々的な広報が必要です。さらに、患者、国民に行動変容を求める必要がある。というのは、「かかりつけ薬剤師」と向きあって対話するには、それ相応の時間がいるから、これまでのように「調剤で待ちたくない。早ければいい。早くしろよ」って患者には厭われるのです。

「かかりつけ薬剤師」。本当に育てるなら、薬局、薬剤師だけじゃダメ。国民、患者、そして医師をはじめとする他の医療、介護職の理解、協力が不可欠です。厚労省は「25年」までに普及、定着を目指してるので、あと10年あります。今後、「かかりつけ薬剤師・薬局の運営ガイドライン(仮称)」の策定作業が始まります。どんな姿が理想なのか。議論が広がっていくといいと思います。

で、写真は休日に立ち寄ったカフェで撮影。カップに注がれたコーヒーに綺麗な模様が!!午後の日差しが優しく窓から入ってきます。静かな時間。癒されましたあ!(笑)それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

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