医療費の自然増を1700億円も圧縮していいのか?医療従事者の「人心荒廃」は医療保険制度の崩壊につながる!!!

みなさん!お元気ですか?街は早くもクリスマス一色ですが、いかがお過ごしですか?

 さて16年度、医療費・薬価改定論議も大詰めを迎えます。厚労省が推計した医療費の自然増(高齢化や技術の高度化などによる増加)は6700億円ですが、政府は財務省の意向を受け、自然増を5000億円(高齢化分のみ)に圧縮しようとしております。以前の日本医師会なら、猛然と抗議し、医療費アップを要求したでしょうが、最近はちょっと声が小さいように思います。確かに声は上げているんですが、10年、20年前のような勢い、迫力がない。ここ10数年、「日医は欲張り村の村長集団だ!」と、あまりに、叩かれ過ぎたので、弱ってしまったのかもしれません。また、世の中も、大きく変化し、国民も洗練され、声の大きさや、強引さだけでは、何も通らなくなりました。

それはそれで結構なことなんですが、やはり気になるのは医療費。本当に、自然増を圧縮していいのでしょうか?私は、諸外国との比較で、日本の国民皆保険制度ほど素晴らしい「文化遺産」はないと考えております。あんまりギュウギュウに医療費を絞ると、現場の医療従事者の生活を圧迫し、制度そのものが荒廃してしまいます。せめて自然増は、許容すべきではないでしょうか?

 で写真は先日、都内で行われた1型糖尿病の3人で構成されるバンド「1-GATA」のクリスマスライブ(ノボ ノルディスクファーマ主催)。糖尿病というと「生活習慣病」と思い勝ちですが、それは「2型」に限ってのこと。「1型」は自己免疫反応が引き金になって発症するもので「生活習慣病」ではないんですね。日本では「2型」が多く、「1型」の正しい理解が進まないようです。「1-GATA」のみなさん。素晴らしい演奏でした!!今後も、ご活躍を!!それでは皆様。穏やかで素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

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