長期収載医薬品と、巨大市場を形成した医薬品の価格引き下げはどこまで進むのか?
Posted on 11月 9th, 2015 by IDAKA
さて16年度薬価制度改革の論議。今回の焦点は、何と言っても長期収載品(特許が切れた医薬品)と、大規模市場を形成した医薬品の価格引き下げでしょう。長期収載品は、後発品に置き換えが進まない場合、置き換え率に応じて他の医薬品よりも1.5~2.0%多く引き下げられることになっていますが、条件をさらに厳しくし、引き下げの「網掛け」を広げる案が出ています。製薬業界は「導入してからまだ日が浅い。その影響もはっきりしていないのに、条件を厳しくするのは反対」との立場です。大規模市場を形成した医薬品は「当初予測の2倍」を超えた時に、他の医薬品以上に引き下げるルールがありますが、「当初予測の2倍を超えなくても売り上げが巨額なら、下げればいいじゃないか」という意見が出ています。当然、業界は反対。年末まで議論の行方をしっかり見つめていきます。
写真は中医協の傍聴を求めて並ぶ人たちの列。年末まで、競争率は、まだまだ上がりそうです(^_^;)では、みなさま。昼夜の気温差が大きい今日この頃。ご自身の健康管理に気を付けて。素敵な一週間をお過ごしください。