古参の中医協委員が退任、健保連・白川氏、日医・鈴木氏、今週10月28日「千秋楽」
今週10 月29日付で、中央社会保険医療協議会の委員交替があります。薬価専門部会の委員でもあり、新薬創出加算の対象絞り込みを主張していた支払側を代表する論客、健康保険組合連合会の白川修二副会長、薬価専門部会委員ではありませんが、医薬分業や、調剤薬局のあり方を厳しく批判していた日本医師会の鈴木邦彦常任理事が、委員を下ります。なので両氏は28日の会合が千秋楽になります。
白川、鈴木両氏はともに、民主党政権が発足した09年秋に中医協委員に就任。3期6年の最大任期を全うしました。山形大の嘉山孝正学長特別補佐(13年に退任)、京都府医師会の安達秀樹副会長(14年に退任)らと、中医協会場に颯爽と登場した日は、鮮烈でしたあ〜。東日本大震災で、天井が落ちて今は使われなくなった九段会館。初日から熱気溢れる議論があったのを昨日のことのように覚えています。
白川、鈴木両氏はいずれも、しばしば中医協論議の流れを変えるほど、強い発言力がありましたから、新しい委員に代わると、中医協のムードはかなり変わるかもしれません。白川氏は新薬創出加算の対象品目が、市場価格によって変動することを疑問視、「希少疾患や小児用を持っている新薬に限定すべきだ」と主張してきました。鈴木氏は、医薬分業の現状の問題点を追求し、医療保険財源を使った調剤薬局への各種の政策誘導を問題視しました。
両氏の退任は16年4月の診療報酬・薬価改定論議にどう影響するでしょうか?どうあれ議論に新風が吹くことを期待しています。
で、写真は旧古河庭園。バラの鑑賞会をやっていました。午後の日差しを浴びたバラ園の中を老若男女、沢山の人たちが、談笑しながらそぞろ歩き。平和で、のどかな時間が流れていました。秋が深まり、これから寒さが日増しに強まります。皆様、どうか身体に気を付けて、穏やかで素敵な一週間をお過ごしください!