高齢者の降圧剤治療の背後にチラつく「リスク」、血圧をあんまり下げると「認知症」「身体機能低下」に陥る?
Posted on 10月 19th, 2015 by IDAKA
みなさんお元気ですか?先週は休日だったので、2週間ぶりのブログ更新。その間、さらに秋が進行。いやあ〜、日の入りが早くなりました。
で、先々週、第38回日本高血圧学会総会を取材。とくに熱かったのは高齢者の降圧剤治療を巡る議論でした。75歳以上に降圧剤を使った治療はどこまで適切なのか?そもそも必要性があるのか?血圧をあんまり下げると、心身機能を弱めたり、アルツハイマー認知症を誘発する可能性があることを示唆する研究結果が徐々に出てきています。おそらく、高血圧治療は、今後、対象年齢ごとに細かく区分した基準が設定される方向に進むでしょう。その際、しっかりしたエビデンスの構築が必要になります。全体として、降圧剤の使用量は減るので、メーカーはあまり気乗りしないかもしれません。それでも、漫然と、降圧剤を使用するリスクが見えてきた今日、無視するわけにはいかないです。この分野の研究が活発化することを期待します。公的研究を指導する官の出番でしょう。
で、写真は学会総会があった愛媛のゆるキャラ「みきゃん」。ゆるキャラグランプリで、なんと総合1位を獲得しているそうです!!確かにシンプルでかわいいですね!ではみなさま。秋の陽だまりほど、寛ぎを感じる場所はないです。素敵な一週間をお過ごしください。