バイオ医薬品ビジネスの「遅れ」は、もはや企業任せでは取り戻せない!!政産官学の連携が必要!
みなさん、お元気ですか?いやあ〜、先週の大雨。すごかったですねえ~。窓の外を見ていたら、嵐の海を漂う難破船に乗っているような気になりました。ホントに!!大きな被害に遭われた地域の、いち早い復興をお祈りいたします。
さて9月4日に厚労省がまとめた「医薬品産業強化総合戦略」。ようやく出してくれたかあ〜。と、己(オノレ)が感慨深く思うのはバイオ医薬品施策。「バイオ医薬品の培養から品質評価まで全プロセスを国産化し、高品質なバイオ医薬品の製造を目指す」(9頁)と明記されました。いまや世界市場での売上高上位10製品中7製品がバイオ医薬品。しかし、日本企業初(オリジン)の製品は一つもなあーい!しかも、上位バイオ医薬品の特許が、向こう数年、次々と切れるので、後続品(バイオシミラー)を出せば儲かるチャンスなのに、日本企業の反応は鈍い。というか中外製薬を除く、“純”日本企業で、国内で製造設備を持っているのは、協和発酵キリンくらいなのです。
お隣の韓国は、2010年に策定した政府戦略で「バイオシミラーで20年に世界でトップになる」という目標を掲げ、国を挙げて生産体制を強化しています。日本も何とか、遅れを取り戻してほしい。このままだと、日本は、バイオ医薬品「後進国」になってしまいます。政府も「やるかやらないかは企業の勝手」なんて言っている場合じゃないです。バイオ医薬品が国内で製造できないのはまずいです。政産官学の連携が不可欠です。
今度の「総合戦略」。今後、どのような形で、具現化するか。期待を持って見つめていきます。この辺りの己の見解は医薬経済15年9月1日号の記事をお読みください⇒コチラをどうぞ!!
先週11日金曜日。大雨も上がって晴天!!IT企業テクマトリックス社主催ファルマフォーラム「戦略的くすり相談CRMのあり方」での講演、パネルディカションも盛会裡に終了しました!!くすり相談室業務は、「縁の下の力持ち」。今後、ますます重要性が増していくでしょう!!
写真は浜辺にて!!若者たちが砂浜にピンを立てて競争で取るゲームをしていました!!無邪気!微笑ましく、清々しい!!(笑)ではみなさん!穏やかで、素敵な一週間をお過ごしください!!