地域医療にMRを送り込まないと製薬企業は締め出される!業界自主基準を公開せよ!MR認定センターが「刺激的な」シンポジウムを開催!
みなさんお元気ですか?愚図ついた天気が続きます。洗濯には困りますが、原稿執筆、読書などには却って都合がいい。とかく物事は一面的ではありません。見方によって、良くもあり悪しきもある。いま起きている事象を深くしっかり見つめ、うまく自己調整を図りたいものです。
さて、このところ9月5日(土)、8月30日(日)と2週連続休日に、MRを対象にした催しがありました。中でも9月5日に開かれたMR認定センター主催のシンポジウム「地域医療とMRの役割」は、ものすごく内容が濃かったです。国内6万5000人のMRにターゲットを絞ったビジネスは沢山あります。しかし、MRビジネスの主催者が企画した催しは、本質からずれていたり、変に奇をてらっていたり、ほっぺたを撫でさすっているだけだったり、釈迦に説法に過ぎない薄っぺらな思い付きを独りよがりに押し付けたりで、目も当られないケースが多いのが実情です。しかし、今回、MR認定センターが開いたシンポは違いました。地域医療の担い手である医師、薬剤師が歯に衣着せぬ物言いで、MRへの希望、課題を提起しました。詳しくはRISFAX15年9月7日号に報ぜられているので、ご覧ください。
で、焦点になったのはMRの将来。ひとつのヒントは地域包括ケアで、酒寄医院(東京都品川区)の酒寄亨院長が医師、薬剤師だけでなく、歯科医師、看護師、介護ヘルパー、理学療法士、作業療法士などを訪問し、いかに連携を取っていくかが大事だと述べました。そうなると、課題が鮮明になります。MRは、果たして、多種多様な職種の方々と、今後、どこでどうやって絡み、つながっていくか。業界の自主規制、公正競争規約(公競規)で許されるのはどこまでなのか。そもそも、規約があるのか。早急に検討し、整備し、規約があるなら内外問わず公表すべきでしょう。製薬業界ならびにMRのみなさん!!顧客からの要請を受けて、なんでもかんでも「公競規があるからできないんですよ」と言って逃げるのは、もうやめにしましょう!!さもないと、病院だけでなく、地域医療からも締め出をくらいますよ。この辺りの己の主張は医薬経済15年4月1日号「規制で雁字搦めの製薬業界」をお読みください。
今週9月11日(金)、製薬業界の現状と今後について講演します!IT企業テクマトリックス主催。参加は無料です。先週、パネルディスカションの打ち合わせを終了、精一杯のお話をします。是非とも、ご参加ください!