「薬価の毎年改定」は一先ずトーンダウン。数年後に再燃するだろう。
「薬価の毎年改定」。自民党の伊吹文明衆議院議員が1月29日に開かれた日本医薬品卸売業連合会卸連合会・薬業政治連盟の懇親会で「実態的に無理だと、財務省もよく理解をした。だからどうぞ安心してお仕事をしていただきたい」と述べました。この発言を受け、日本製薬団体連合会の野木森雅郁会長(アステラス製薬会長)が間髪を入れず、「お年玉のようなお話をいただいた。『薬価の毎年改定が消えた』のは、このうえない喜び」と感激の意を表明、会場からも拍手喝さいが沸き起こりました。
はて、伊吹氏の発言は本当か?と、業界で話題騒然です。昨年末、「伊吹氏が財務省幹部と毎年改定論議の棚上げを確約した」との噂も、まことしやかに流れています。
しかし、そもそも16年4月の通常改定、17年4月の消費税改定、18年4月の通常改定と、放っておいても3年連続の薬価改定が規定路線になった今、敢えて「薬価の毎年改定」を論議する必要があるでしょうか?伊吹氏のスタンドプレーがあろうがなかろうが、毎年改定は一旦トーンダウン。そして17年の消費税改定後に再燃というのが己(オノレ)の見方です。その予測の詳しい背景、現状を医薬経済2015年2月1日号「安倍政権の“医薬品贔屓”は幻想だ」に書きました。是非、ご覧ください。どうあれ中医協論議や経済財政諮問会議への報告無しに、伊吹氏の発言だけで何となく、幕を引きというのはまずいでしょう。棚上げするにしても、それなりの手続きを取るべきです。
で、中東のテロ。酷い。言いたいこと。思うことが多々あります。しかし、反応すれば思う壺でもあるので、このブログでは敢えて積極的に無視します。犠牲者のご冥福を心より深く深くお祈り申し上げます。合掌。
写真は19日の懇親会。野木森会長と丹羽雄哉衆院議員ら政治家たち。ブレブレになってしまいました(笑)。失礼!そして、もう一枚は?単なる「青い画面」と思うなかれ。澄み切った「青空」です!!!願わくばいつもこんな心持ちでいたいです。多少、曇りが出ても、慌てず、丁寧に振り払いながら、前を向いて歩いていきます。みなさま。どうか素敵な一週間をお過ごしください!!