自公与党勢力は「維持」というより「強化」、製薬業界が要望する「研究開発税制」は通るだろうか?
みなさんお元気ですか?衆院選は大方の予想通り自民、公明与党の勝利に終わりました。自民が291議席で4議席減らしましたが、単独過半数超(定数475議席)を維持。一方の公明党が35議席で、4議席増やしたので、自公与党の勢力は公示前と変わらず326議席です。もっとも1票格差是正のため、今回は定数を公示前(480議席)より5議席削ったので、与党の勢力は「維持」というより、むしろ「強化」されたと言った方がいいかも知れません。 日本は議会制民主主義ですから、確かに、選挙に勝った党が「国民の信任を得た」と言って間違いないんですが、選挙民は、何もいまの与党がやっている政策すべてに賛成し、全幅の信頼感を以て丸投げした訳ではない。投票率も約50%で戦後最低だ。しかし、選挙後、安倍総理や、麻生財務相らの発言を聞くと、「約2年の政権運営、経済政策(アベノミクス)が支持された」と言って憚らないので、己(オノレ)は一抹の不安を感じています。別に、すべての国民が自民党の政策すべてにOKしたわけじゃないですから! しっかし、投票において、候補者名と、政党名を書くだけなんてナンセンスじゃないでしょうか?せめて候補者、政党には個別政策を5つくらいあげてもらい、「〇」「×」を書くくらい、有権者に、意思表示させてくれてもいいのではないでしょうか? どうあれ、安倍政権は何もなけりゃ後4年は安泰です。24日に予定する第3次の組閣もほとんど第2次の布陣のままで行くようです。しかし、15年度の予算編成は1月初旬までかかりそうな気配です。第1(金融政策)、第2(財政出動)の矢は、もう散々やったんだから、いいよ。いよいよ第3の矢。企業や個人の「成長戦略」をどうするのか?そこが問われます。実のところ、安倍政権は、製薬産業をどう見ているのか?日本の基幹産業として育てる気があるのか?ないのか?まずは15年度の税制大綱に、業界が要望している「研究開発税制の控除額延長」が通るかどうかが焦点になりましょう。
で、写真は最寄駅で撮影。かなたに富士山。観えますか?「晴れてよし 曇りてもよし 富士の山」。それではみなさま、素敵な一週間をお過ごしください!