反対が大勢の消費税再増税を先送りして、解散・総選挙する理由は何もない。国民目線で見れば「迷惑解散」「わがまま解散」でしかない!!!
安倍政権は15年秋に予定していた消費税再増税を先送りし、衆院解散・総選挙に踏み切ることを決めました。安倍総理が外遊中に、アチコチのメディアが見通し記事を載せていたから、いまさら驚くこともないですね。己(オノレ)の知る限りでは、11月6日(木)発売の週刊文春11月13日号が「12.14総選挙、緊急予測」という特集記事を載せたのが最初。「おお、勇気あんなあ~」と関心していたら、翌週、一般各紙が次々に取り上げ、すでに11日(火)の段階で「2日公示14日投票」という具体的な日程まで報ぜられました。また、10日(月)に発売された文藝春秋には、内閣参与で長く総理のブレーンを務めている浜田宏一・米エール大学名誉教授と、本田悦朗静岡大学教授が「アベノミクスはこのままでは崩壊する」という見出しの対談で「消費税の増税先送りすべき」と強く主張しています。増税先送りと解散総選挙について、安倍総理は、先週まで「私自身が口にしたことは一度もない」と話していました。だから、初めのうちは「安倍政権は、ガバナンスがなっていない。情報がボロボロ漏れちゃっているじゃないかあ~」と思っていました。しっかし、こんだけ沢山、情報が漏れてれば、誰だっておかしいと思いますよね。途中から「ああ、これは世論の反応を測り、次の一手に向けて環境整備しているんだな」と思い直しました。なんか、愚弄されているような気がして、嫌な感じです。
消費税の再増税は本日17日公表の7-9月のGDP速報値などを参考に判断すると言っていたのに、もうかなり前に先送りを決めていたものと思われます。それに本来、消費税増税と、解散総選挙はまったく別のものだと思うんですが、どうでしょうか?今度の選挙は「アベノミクスの信を問う」というのが、大義名分だそうですが、そもそも15年10月に再増税するというのがアベノミクスなんだから、その基本路線を変更して「信を問う」はないでしょう。国民の7割は増税に反対、野党もみんな反対なんだから、わざわざ選挙で「消費税増税を先送りをしたのは正しい選択でしたか?先送りしちゃった私、嫌いですか?」と問う必要は全くないんです。「先送りするつもりはないけど、どうですか?」と問うならわかるけど。。。この忙しい年の瀬に、選挙なんて迷惑この上ない。やんなくていいです。しかし、今なら自民党が勝つでしょう。安倍総理は、この期に、自民・公明の議席数を増やし、圧倒的な勢力を固めたいのでしょう。その先にある狙いは何か?長期政権の確立、そして念願の憲法改正。そういう青写真が薄らと見えています。己が命名するなら「迷惑解散」「わがまま解散」ってとこでしょうか。
製薬業界はとりあえず、15年10月の薬価改定を免れたのですが、いかんせん社会保障に充てる消費税の増税が先送りされたわけで、財務省は「お金ないんだから、製薬業界も協力してね」と言うでしょうね。次の薬価改定は16年4月になり、議論の時間はできました。厳しい提案が出てきそうです。また、消費税増税が1年半先送りということになると、17年4月です。となると、16年4月(定例改定)、17年4月(増税改定)、18年4月(定例改定)と、3年連続改定となり、毎年改定論議に弾みをつけることになるかもしれません。
で、突然ですが、19日(水)午後。講演させていただきます。話したいことが山ほどあります。直近の情勢を織り込んで、自説を爆裂させていただきたいと考えていますので、お時間とご興味がある方は、是非、おいでください!!
写真は新宿西口をビルの8階エントランスから撮影。ミニチュアみたいでちょっと、きれいでしょ?では皆様、本格的な冬の足音がが迫ってきました。お体に気をつけて。素敵な一週間をお過ごし下さい!ヾ(*´∀`*)ノ