ディオバンを医療保険制度で裁くのは適切だろうか?
Posted on 9月 16th, 2014 by IDAKA
先週10日、中央社会保険医療協議会が、医師主導臨床研究で不正があった高血圧治療薬ディオバンについて「医療保険財政にどれだけ悪影響を与えたか」をテーマに議論しました。残念ながら、己(オノレ)は、出張で傍聴できませんでしたが、医薬経済社RISFAXによると、結局、結論が出ず、継続審議扱いになったようです。そもそも、今の医療保険制度には、企業行動に不正があったからと言って、それを裁くルールはありません。だから、この問題は、かなり難問です。
某先生曰く。「論文の不正は怪しからん。しかし、ディオバンの降圧効果は認められている。また、仮に、ディオバンを使わなかったとしても、別の降圧剤を使っただろう。だから、医療保険財源に悪影響があったとは思えない」。ディオバンを販売するノバルティスを擁護する気はありませんが、すでに薬事法違反で起訴されている案件でもあります。医療保険制度で、罰則を与えることは果たして適切でしょうか?
で、写真は15日、四ツ谷でやってたBCTIONというアートイベントで撮影。解体を予定している9階建てビルを占拠して、若い芸術家たちが、好き勝手やっててサイコーに面白かったです!では、みなさま。素敵な一週間をお過ごしください!
製薬業界史上最高のセミナーまで、あと1か月!!