武田の長谷川会長が、産業競争力会議で、我田引水の「政商」に成り下がらなかったのは立派!!
Posted on 9月 8th, 2014 by IDAKA
武田薬品の長谷川閑史会長(経済同友会代表幹事)が、安倍内閣で経済成長について議論する産業競争力会議のメンバーを降りました。経済同友会で副代表幹事を務める金丸恭文・フューチャーアーキテクト会長兼社長にバトンを渡して、交代という形です。
武田は11年に1兆円で買収したナイコメッド社の収益力強化、糖尿病治療薬アクトスを巡る米国での約6300億円に上る損害賠償問題、国内臨床研究CASE-J(ブロプレスの有用性試験)を巡る不正プロモーション、中医協における抗肥満症治療薬オブリーンの医療保険適用拒否など課題山積。6月の株主総会ではOBが長谷川氏に「もっと社業に力を注ぐべきだ」と苦言を浴びせる一幕もありました。そんなこんなで、産業競争力会議のメンバー降任となった模様です。
長谷川氏は産業競争力会議で、医薬品業界ではなく、全産業界代表として、最後まで公明正大な姿勢を崩しませんでした。「製薬業界出身なんだから、医療、医薬品関連のテーマに対して、もっと積極的に発言すべきだ」という批判もありました。ただ、己(オノレ)は、自分の出身業界を利するために、“我田引水”根性丸出しで、露骨に規制緩和を叫ぶ「政商」のようなメンバーより余程、ましだったと考える立場です。この6月、長谷川氏が社長から会長となり、新社長ウェバー氏を迎えた武田の動向に注目したいと思います。
ではみなさま、めっきり秋の気配です。有意義かつ素敵な一週間をお過ごしください!!
“製薬部屋”から抜け出し、
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