非小細胞肺がん患者に朗報、ファイザーのザーコリ使用前検査で新たな選択肢が登場!!
非小細胞肺がん患者に朗報です。効き目が高いファイザーの治療薬ザーコリを使える機会が広がるかも知れません。ザーコリは非小細胞肺がんで、かつALK融合タンパクが出ている患者に使うと、とても高い効果があります。一方で、がんの薬物治療はどんな薬でも、副作用が強い。だから今、ザーコリの使用が認められているのは、ALK融合タンパクが出ている患者だけに限定されています。問題は、ALK融合タンパクの検査法。これまで医療保険で認められていたのはFISH法という検査だけでした。FISH法は、患者の身体から、がん組織の断片を切って持ってこないと検査できない。ただでさえ、がんで身体的、精神的に弱っている患者にとって大きな苦痛でした。そのうえ、検査で、ALK融合タンパクがないと判断されれば、ザーコリは使えない。患者だけではなく、医師にとっても、悩みの種でした。
しかし、先週8月27日の中央社会保険医療協議会で「免疫組織化学染色法」という新しい検査法を医療保険で使うことが認められました。この検査は、組織片ではなく、細胞(がん病変をこする程度で採れます)だけでALK融合タンパクの有無を検査できるから、患者の身体的、精神的負担はものすごく軽減されます。しかも、従来のFISH法は結果が出るまで1〜2週間かかったけど、免疫組織化学染色法はたった6時間だというのですから、言うこと無しです。患者、医師、ご家族にとって、間違いなく朗報です。
ただ、ザーコリが日本で発売されたのは12年5月29日で、すでに3年も経っています。この検査は、もう少し早く保険で認められても良かったような気がします。
で、写真は江ノ島の海岸。今年の夏。なんか短くないですか?ここ数年、「もう9月に入ったのに、なんでこんなに暑いの?」って状況が続いていたので、ちょっと拍子抜けです。まあ、まだ油断はできませんが、秋には秋の醍醐味がある!!四季をしっかり感じてゆったり楽しめるのも、この国のいいところです。では皆様、素敵な一週間をお過ごしください!!
◎セミナー。是非、ご参加ください!!