ファイザー、ノバルティス、GSKなどの事業再編動向は、間違いなく日本企業にも影響する
台風明けの東京の朝は、空碧く、清々しくも風やや強し。湿度、相変わらず高く、「まだまだ続きますわよお」と、微笑み交じりにささやく「日本の夏」に、パチパチとキーワードを叩きながら苦笑いで応える己(オノレ)であります(笑)
で、思えば14年ももう半分も残っていない。日本では「長期収載品をいじめちゃいかあ~ん!」「年一回薬価を下げるなんてもってのほかですぞお!!」と、相変わらず医療保険の中で、いかに医薬品を守るかという論議が続いておりますが、国際マーケットに目を移せば、スイスのノバルティスが英グラクソ・スミスクライン(GSK)の抗がん剤事業を買収する一方で、ワクチンをGSKに売却し、OTCをGSKとの合弁事業化するという大規模な事業スワップを実現させました。さらに、米アッヴィがアイルランドのシャイアーを5兆5500億円で買収することも決定。他にも、カナダのバリアントが、米国アラガンに敵対的買収をかけたり、一旦、白紙に戻りましたが、米ファイザーが英アストラゼネカに買収提案したりで、地殻変動は、間違いなく進行しているのであります。
一部の動きは、法人税が高い国から、安い国に本社を移す、いわゆる「タックス・インバージョン」が主な狙いだと言われておりますし、ただただ、図体ばかり大きくなっても、実りが少ないことは過去の買収案件で実証されておりますので、今回の一連の動きを見て「ああ、こんなのダァメ、ダァメェ~。邪道、邪道よお~ん」と切って捨てることは簡単でありましょうが、具現化すれば、日本の事業環境も揺らぐことは避けられず、日本企業が全く影響無しで済むは考えられないのでございます。
ここから年末にかけてまだまだ色んなことが起こりそうです。引き続きウオッチを続けます。
で、写真は台風上陸寸前の東武伊勢崎線内。まったりしてていい感じ。下は小さい頃食べたアイス「ガリガリ君」。久しぶりに食べたらおいしかった(笑)100円でおつりがくるのが、なんかうれしかった(笑)。それではみなさん。素敵な一週間をお過ごしください。