武田がブロプレス問題で、ジョーンズ・デイ法律事務所に依頼した調査結果は、極めて限定的なものであることに注意すべきだ!
武田薬品の高血圧治療薬ブロプレスに関する医師主導臨床研究の不正疑惑で、武田薬品がジョーンズ・デイ法律事務所に依頼して進めてきた調査の結果がまとまりました。「ブロプレスは優れている」と強調したいがために、本来、製薬企業が関わってはいけない「医師主導」の研究に、武田が組織的に関与していたことが明らかになりました。しかし、不正疑惑のきっかけとなった、武田がプロモーションに使った販促資材については、全て一人の社員の判断、責任で作成したとした点、また、極めて限定的な調査であるにもかかわらず「薬事法違反には当たらない」と断定した点には、率直に言って大いに疑問が残ります。
で、すみません。本日はこれより、みっちり取材が入っております。なので、明日、再度更新し、この辺りの己(オノレ)の見解を、しっかり記しますので、是非、ご覧ください。(^_^;)
なお、疑惑が生じている武田の研究は、各紙が「CASEーJ研究」と報じていますが、先に疑惑で叩かれたノバルティスのディオバンに絡む臨床研究が 「ディオバン問題」と繰り返し報じされてきたことの公平性に鑑み、このブログでは「ブロプレスの絡んだ医師主導臨床研究」、あるいは「ブロプレス問題」と、製品名をしっかり書きます。それから、ジョーンズ・デイ法律事務所の調査を、各紙が何の衒いもなく「第3者調査」と報じていますが、飽くまで武田が対価を払って依頼した調査であり、調査の範囲、内容には何の強制力がなく、一定の限界があるので、このブログでは「武田が依頼した調査」とします。日本は言霊の国ですから、こういう微妙な表現に注意しないで、大雑把に使って、それを積み重ねていくことによって、いつの間にか事実、現実が歪んでいくと考えています。
ではみなさま、また明日、素敵な月曜日をお過ごしください!