薬価政策で苛められるも、ジェネリック各社の経営は概ね順調、「いま何をするか」が5年後を決める!
ジェネリック医薬品(特許が切れた後に出てくる先発品と同一成分同一効能の医薬品=後発品)メーカーの団体、日本ジェネリック製薬協会が5月28日に開いた総会後の懇親会で、吉田逸郎会長(東和薬品社長)、澤井光郎副会長(沢井製薬社長)らが、後発品企業に課せられた使命と、現状を語りました。
吉田会長は14年度の薬価改定で、後発品の薬価への締め付けがかなり厳しくなったことを指摘しながら、「16年度までに国内の医薬品数量の60%を後発品に置き換える」とする政府目標の達成に意欲を見せました。沢井副会長も、とかく値引き競争に傾きがちな後発品市場に危機感を表明、「適正な価格」「適正な競争」を訴え、各社に「自制」を求めました。確かに4月からの薬価改定は、後発品にとって厳しいでしょう。これまで銘柄別に設定されていた薬価が、3つのグループに括られてしまったうえ、はじめて出てくる後発品でも、特定の成分で10品目を超えると、薬価は先発品薬価の半分(通常は7割)にされてしまうのですから。。。ただ、各社の経営が厳しいかと言えば、そうでもない。逆に、総じていいくらいです。今回、ジェネ協の総会会場も、恒例の東京プリンスから、かなり格を上げてザ・プリンスパークタワーに移りました。
いよいよ再編か?専門メディアは、このところ、そんな観測を建てて煽りますが、各社経営が順調なうちはそれはない。もう少し先になりそうです。ジェネ協の会員各社は、潤沢な収益を、どこに投入し、どこに向かうのか?まさしく、いまの選択、行動が5年後、10年後の姿を決めることになります。
写真は右上から吉田会長、沢井副会長。そして近所の幹線道路上でけなげに咲いていた昼顔の花。みなさま。強烈に暑い日が続きますが、熱中症にお気をつけて。充実した素敵な一週間をお過ごしください!