近藤純五郎元厚労事務次官が、ノバルティスSIGN研究で「厚労省は、この程度では動かない」と発言!!
2014年度に突入!!第一週から怒涛のごとく、記者会見が押し寄せてきましたあ~。とくに先週は2日は重要案件が目白押し。武田薬品の次期社長、クリストフ・ウェーバー氏の顔見せ会見、サノフィの業績発表、ノバルティスのSIGN研究疑惑の第三者委員会調査報告が数時間差で開かれ、都内3か所を転戦しました。さらに翌日3日はノバルティスの経営陣刷新発表、4日は日本製薬団体連合会・保険薬価研究委員会の14年度薬価制度改革の総括会見で、ものすごく「濃ゆーい」一週間となりました。
どの会見も非常にエポックなのですが、中でも印象的だったのは元厚労事務次官、近藤純五郎氏がノバルティスのSIGN研究疑惑で放った一言。「この程度で厚労省は動かない!」ってやつです(3日付RISFAX参照)。SIGN研究はタシグナの副作用軽減効果を測る患者アンケートで、ノバルティスのMRが、医師に代わって調査票を回収していたことが、調査の信頼性、個人情報保護の観点から「問題だ!」と、なりました。近藤氏は真相を解明する第3者委員会の1委員として、問題点を明らかにし、ノバルティスに反省を促しました。しかし、「薬事法違反で厚労省が調査に動く可能性はあるか?」と記者に問われて、すかさず「動かない」と述べたのです。でまた、その言い回しが長けているんですよ。「この程度で動いていたら、全部(の医師主導臨床研究を対象に調査を)やらないといけなくなる。だから、おそらく無理」というのです。医師主導臨床研究に、深く関与しているのはノバルティスだけでなく、他社も相当程度、関与しているということを知ってのことなんですね。
近藤氏の厚労事務次官在任期間は2001年1月~02年8月まで。その前職の保険局長時代に、取材で大変、お世話になりました。今回の記者会見で、およそ10年ぶりにお姿を拝見。お年は召されましたが、物事の本質を射抜くように輝く、瞳の奥の怜悧な光は、往年のままでした。
で、写真、上は近藤純五郎氏、そして下は近所の荒川土手で撮影。春の到来を喜ぶかのように咲く、小さな青い花。名前はわかりません(笑)。と、ここまで書いたら第一三共からサンファーマとランバクシーの合併会見のお知らせが・・・今週も、忙しくなりそうです!では皆様、素敵な一週間をお過ごしください!