医薬品産業は既に安倍政権が進める「構造改革」のターゲットに入っている!!
みなさまあけましておめでとうございます!!2014年に突入しました。自民党が民主党から政権を奪還し、安倍政権が発足してから丸1年経ったことになります。で、今後の医薬品産業政策を予測する際、指標にすべきは、やはり昨年6月に公表された「経済成長戦略」になりましょう。忘れてはならないのは、この成長戦略が18年までの5年間を「緊急構造改革期間」と位置付けていることです。要するに、成長の邪魔になる古い慣習、産業体質などを徹底的に是正するということです。是正のターゲットは「過少投資」「過剰規制」「過当競争」。日本の医薬品産業は大丈夫でしょうか?欧米と比べて企業規模が小さく、それ故1社当たりの研究開発投資額も小さい日本は「過少投資」に当たらないか?国民皆保険制度の現物給付に守られ、特許が切れても長期収載品で十分儲かる日本は「過剰規制」に当たらないか?同じ領域に同じ作用機序の新薬がいくつも出てきてバトルを繰り広げる日本は「過当競争」に当たらないか?まあ、普通に考えれば、ど真ん中。ドンピシャッの大当たりでしょう。急激な変革を嫌う日本社会ですから、構造改革を進めるにしても、ジワジワとゆっくりでしょうけど。
で、14年度薬価制度改革。新薬創出加算は試行継続となったものの、次々回16年度改革では加算対象の見直しが議論の遡上に載ります。特許が切れた医薬品(長期収載品)の薬価引き下げルールも正式に決まりました。後発品も価格帯の集約化で、企業の淘汰が進むかもしれません。医薬品産業は、ずでに構造改革のターゲットになっている。そう考えてもいいのかも知れません。なんだかこういうと、厳しいことばかりのようですが、己(オノレ)はピンチはチャンス。本物と偽物がハッキリする世に中になってきた!!結構なことじゃないか!そう前向きにとらえるべきだと考えます。今週は、団体の賀詞交歓会や記者会見巡り、某企業様での講演もございます。地道に研鑽を重ね、よりよい取材、執筆をする所存です。どうかみなさま。14年度もよろしくお願い致します。
で、写真は初日の出。自宅ベランダで撮影。ギトギトと燃えたぎる黄金の光を見ていると、なんだか全身に力が漲ってきます。ではみなさま14年滑り出しの一週間です。素敵に楽しく、有意義にお過ごしください。