アストラゼネカのベルチ社長が記者会見直後に1社の単独インタビューで語ったこと

 今年4月、38歳(現在39)という若さでアストラゼネカ日本法人のトップに就任したガブリエル・ベルチ社長が先週12日、記者会見で日本事業の堅調な成長ぶりをアピール、向こう1年間で新たに1億ドルを投資し、200人増員する方針を明らかにしました。なかなかの二枚目で、会見も歯切れがいい。「そろそろ時間が来たので」と会見を打ち切ろうとする広報を遮って「いや、まだ少し大丈夫だ」とギリギリまで、質問に応じようとする姿勢にも好感を持ちました。しかし、結局、時間切れで、すべてには応じることはできず、質問を求めて挙手する記者の何人かは回答が得られないまま、お開きとなりました。まあ、こんなことはよくあることなんですが、後で「へっ?何それ!」って思ったことがありました。それはベルチ社長が記者会見直後に、某社の単独インタビューに応じていたことです。1社のインタビューを受けるために、何社もの記者の質問を打ち切って記者会見の幕を閉じたことになります。まあ、どこのインタビューにいつ応じるかはAZの判断ですから、他の弱小企業のジャーナリストは涙を呑むしかないんですが、勘弁してほしいのは翌日見たインタビュー記事の内容。近く国内で激烈な競合が見込まれる糖尿病治療薬SGLT-2阻害薬について「海外での実績があるからうちは大丈夫!!」って、社長が自信を語っているんです。正直、「これって、わざわざ単独インタビューしなきゃ得られない情報なの?記者会見で質問すれば済むレベルの内容じゃない?」って思うんです。記者会見を早々に打ち切らせて単独インタビューの時間を取ってもらったんだから、担当した記者には、もう少し内容の濃い記事をお願いしたいもんですわあ〜。みなさんはどう思われますか?

ところで今週は14年度の診療・調剤報酬、薬価改定が山場を迎えます。情勢に吹き飛ばされんように己(オノレ)もしっかり踏ん張って取材して参りまする!

で、写真はベルチ社長、そして表参道イルミネーション。ブレブレですみません。もう何枚か撮ろうと思ったのですが、電池切れだったんです(>_<)ご勘弁を!!ではみなさん。素敵な一週間をお過ごしください!

 

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