武田薬品工業の広報は、再び「防衛スタイル」に戻ったのか?!

  マスコミやジャーナリストは記者会見や個別取材で、製薬企業の情報を収集しますが、記者会見は、大勢の記者が同時に同じ情報を得ますから当然、独自情報を得るには個別取材しか方法がないわけです。で、広報を通じて取材のお願いをすることが多くなるのですが、長く取材活動を続けていると、広報にも大きく2つのタイプがあるように思います。1つは、可能な限り取材に協力し、取材者にフレンドリーに接する「協力的広報」。もう1つは、表向きフレンドリーに接してるようで、その実、情報はできるだけ出すまい、できるだけ隠そう、とガードする「防衛的広報」です。いまはほとんど前者、要するに「協力的広報」ですが、数社はまだ「防衛的広報」です。武田薬品は、武田國男前社長時代、ガチガチの「防衛的広報」でした。社長の気心が知れた数人のマスコミのお偉方さん。そして何人かの証券アナリストに限って渋々、取材に応じていた。しかし、長谷川閑史社長になって、徐々にオープンになっていった。もちろん、何でもかんでもオープンではありませんでした。「応じろ」「いや応じない」でしばしば激論になりました。ただ、取材の意図、趣旨さえしっかりしていれば、できるだけ協力してやろうというジャーナリストからすれば非常にありがたい前向きな姿勢を感じました。ところがここに来て、また「防衛的広報」に逆戻りしているように思います。広報の中枢にいた数人の方が、最近、営業対策本部に移動してしまったからでしょうか?それとも業績がよくないからでしょうか?先週21日、岩崎真人医薬営業本部長の記事が専門各紙に掲載されました。取材執筆を担当された記者には申し訳ないのですが、各紙の記事を読むと、そんなに大きな違いはない。金太郎飴みたい。そりゃそうですよ。同じ日に、順番に各紙の取材に応じているのですから。こんなのは個別取材に応じているとはいえませんよね。いっそ、記者会見にすればいいのにと思います。武田からすれば「記者もたまに相手にしとかないと、うっせぇからな。面倒だから、同じ日に一機にやって終わりにしゃちゃえ。蒔き餌だ、蒔き餌!」って感覚でしょうか?。。。で、己が、いま武田に聞きたいのは前回、このブログに書いたオブリーンの話。これからどうするの?ってこと。広報に取材をお願いしました。ところが返ってきた回答は「何も話せません。ご了解ください」だけ。理由も説明もなし。まいっちゃいますよ。どうやって了解しますか?断るにしても、もう少し、いいようがあるでしょうが。と思うのでした。武田は、「広報暗黒時代」に戻ったようです。同業他社の広報のみなさんはやめてくださいね。

写真は近くのイタトマで撮影。撮りためた写真がとうとう、底を突き、苦し紛れにコレをアップ。。コーヒーブレイクのケーキとコーヒー。あ、見ればわかりますね(笑)とくに意味はなしです。ハイ。敢えて言えば、一休み一休み!!ってとこですかね。今週も素敵な一週間になりますように!!

 

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