日本薬剤師会は「情報発信力」を鍛えよ!!
連休の22、23日は日本薬剤師会の学術大会に行ってきました。で、改めて気づいたのは「日本薬剤師会ってのは世間に向けた情報発信力が全くないんだなあ」ってことです。己(オノレ)は他の分科会に行っていて聞けませんでしたが、日本医師会の鈴木邦彦常任理事が特別講演で、薬局薬剤師の業務を「薬を袋に詰めているだけ」とこき下ろしたそうです。これってどうです?まじめにやっている薬局薬剤師からすれば、ほとんど誹謗中傷ですね。戦後に権勢を誇った「強い日医」の象徴、武見太郎会長は毒舌で相手を追い込みました。90〜2000年前半に活躍し、取材でお世話になった糸氏英吉元副会長も、歯に衣着せぬ物言いで、政治家や官僚、支払い側を突き上げていました。絶妙なタイミングで繰り出す鮮やかなレトリックは、ほとんど天才的で、己(オノレ)も、しばしば取材者であることを忘れ、ホレボレと聞きほれてしまうほどでした。しかし、矛先はいつも強い者、いわゆる権力者に向いていて、同じ医療関係職種を、鈴木氏のように強い言葉で、ひっぱたくような場面は、なかったように思います。「医療保険財源は調剤報酬より診療報酬に回せ」って主張するのはいいけど、必要以上に他者を踏みにじる必要はないと思うのですが。。どうでしょう?とはいえ、薬局は隙だらけなのも事実です。薬剤師の代表的な組織は日本薬剤師会なのですが、組織率はかならずしも高くない。幹部や幹部に近い関係者間に確執があって未だにお互いのあらさがしをしている。さらに職能より経営に重きを置く保険薬局協会、ドラッグストア協会が横から出てきて日薬の足を引っ張る。外から突っ込まれても仕方がない面もあります。そう考えると、鈴木先生の発言も、一種のショック療法なのかも知れません。
学術大会では、せっせと地域医療に取り組む薬局、医薬情報の集積、疑義解釈に積極的に取り組む薬局の発表も多々ありました。また、医薬情報の発信基地として薬局に期待する医師も複数いました。決して鈴木氏みたいな医師ばかりではないのです。厚労省医薬食品局の中井清人企画官は、薬局薬剤師に自分たちがどれほど医療に貢献しているか「業務価値」のエビデンスを示すべきと言っていました。日本薬剤師会は是非、やるべきです!!というかやらねばならんでしょう!!己(オノレ)もしっかりフォローします。学術大会の詳細は24日のRISFAXをご覧ください!!
で、写真。いかがわしい宗教ではないですよ!21日、横浜で開かれたヨガフェスタ。沢山の人たちと一緒に外で潮風を浴びてやるヨガはサイコーに気持ちよかったあ〜。ではみなさま、素敵な一週間をお過ごしください!!