iPS細胞技術は創薬でこそ開花する!!

 先週13日、経団連で開かれた日本製薬工業協会の政策セミナーで、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)顧問の阿曽沼慎司(元厚生労働省事務次官)がiPS細胞技術の効用について「とかく再生医療に目が行きがちだが、本当は医薬品の開発でこそ、積極的に活用すべき技術だ」と話していました。まさしくその通りで、再生医療への応用は慎重であって欲しいものです。

iPS細胞技術。「細胞は、時間の経過ともに変化し、元に戻ることはない」という定説を覆して細胞を「初期化」しちゃうんだから、そりゃものすごい発見なんですが、当然、リスクもあります。ラットのiPS細胞で作った臓器を移植したマウスの体が、半分、ラットで、半分、マウスになってしまう恐ろしい映像をテレビで見たことがあります。要するにiPS細胞から臓器を作る「再生医療」は発展途上なんです。あんまり過剰な期待を持って、急ぐととんでもない問題が生じる可能性があります。一方、iPS細胞を医薬品開発候補の選別、有効性・毒性確認に使えば、創薬をかなり効率化することができるかも知れません。そっちの方から徐々に、活用枠を広げて行くのが賢明でしょう

で、写真は近くのスタバから見える夕焼けを撮影。台風が去った後でとてもきれいでした。みなさん、連休はどう過ごされましたか?己(オノレ)はナ、ナ、ナント、小学生時代の同窓会がありましたあ!!ウン十年前の記憶がどっと押し寄せてきて、まだちょっとぼーっとしています。とはいえ、担任の先生はじめ、男女ともみんないい感じに歳を重ねていて、楽しかったあ。人生がより一層、愛おしくなりました(チト大げさか!、笑)では、みなさま、素敵な一週間をお過ごしくださいませ!

 

 

 

 

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