武田、デボラ氏辞任、真の「国際化」とは?
Posted on 6月 3rd, 2013 by IDAKA
武田薬品の取締役で、同社子会社ミレニアムのトップだったデボラ・ダンサイア氏が6月26日付けで、武田を去ります。ミレニアムの研究開発マネジメントを、本社に一本化するという決定を良しとせず、辞任に至ったようです。ミレニアムを武田を買収したのは08年ですが、デボラ氏は、それ以前の99年からミレニアムの研究開発責任者を務めています。自分が大事に育ててきたパイプライン、研究者を武田本社に明け渡すのが嫌だったのかもしれませんね。もっとも事業活動ですから、そんな情緒的な、おセンチなことをグダグダ言ってても仕方ありません。また、今回の武田経営陣の決定も、それなりに筋が通っていると思います。しかしながら、企業の「国際化」「人材の多様化」って何だろう?って、改めて考え込んでしまいます。日本国籍を持ったまま外資系企業のトップになるのが困難なように、外国籍をもったまま日本企業のトップになるのもまた困難なのは明らかです。ですから日本企業が「国際化、国際化」と言って、外国人を起用したところで、当の本人にはすぐに限界が見えてきてしまうのではないか。。。良いか悪いかは別にして真の国際化、多様化を進めるなら、法人格を保有する場所にさえ、こだわらない。結局、コスモポリタニズム(世界主義)でなければならないのではないか。「日本法人」であることにこだわっているうちは、ダメなのではないか。そんな風に考えるのでありました。みなさんはどう思われますか?
で、写真は代々木公園。気象庁の梅雨入り宣言は何?週末、もう夏みたいに暑かったですね。ではみなさま、素敵な一週間をお過ごしください。