イノベーション評価は「手法と財源」を示せ

 先週は各所で、医薬品・医療業界の方々が「イノベーションの評価」を訴える場面に出くわしました。15日の中医協保険医療材料部会での医機連、中尾浩治会長の意見陳述、17日の製薬協、手代木功会長の記者会見、そして18日の医科研シンポジウムなどです。さながら「イノベーションをもっと評価すべき強調週間」のようでしたところが肝心の評価手法と、財源については、どなたもはっきり話さない。やはり評価を主張するなら、具体的な評価手法と財源を提案すべきだと考えます。社会保障財源は切迫しています。しかし、業界の主張は「我々を評価すべき」一辺倒で、自らの痛みに何も触れない。あるいは「社会保障財源はもっと増やしていいんだ」とも言わない。これじゃあ、「つべこべ言ってないで、医薬品や医療機器にもっと公的財源を投入すればいいんだよ」としか聞こえません。18日のシンポで、財務省の新川浩嗣主計官がこう話しました。「日本の公的保険はあらゆる国民、産業が拠出する税と保険料で成り立っている。したがって、公的保険の成長力は全国民、全産業の平均値でしかない。もし医療分野(医薬品、医療機器含む)が日本のリーディング産業になるなら、平均を上回る成長を目指さないといけない。平均を超える解決策を提示することこそイノベーションではないか」。要するに、みんな懐が厳しいから公的保険市場の伸びには、限界がありますよ。成長を目指すなら、海外で伸ばすとか、公的保険以外の部分でがんばるしかないですよ。と提案しているのです。私は費用対効果を、もっと活用して、技術評価の優勝劣敗をきつくすべきだと考えます。みんさんはどう考えますか?

で、写真は新宿で撮影した宣伝カー。ロボットレストランオープンとか。なかなか美人のロボットです。今度行ってみたいです(笑)。新宿では週末に映画を観ました。ビル・カニンガム82歳。NYに住んで、50年間、毎日ストリートファッションを取り続けている。なんだか神聖な気持ちになるいい映画でしたよお!!それではみなさん、今週も素敵な毎日をお過ごしください!!

 

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