「ムンテラ」(口頭治療)の技術力アップを
寄る年波に勝てず、最近、ちょこまかと医療機関を受診するケースが多いのですが、じっくり向き合ってくれる医師にお目にかかることはほとんどありません。どの医療機関も急がしそう。まるで回転すし屋で、目の前に運ばれてくるネタを次から次に食すように、手際よく患者を捌いていきます。ちょっと、突っ込んだ質問すると、露骨に嫌な顔する医者さえいる。ある学会で、大阪大学の石藏文信という先生が自由診療で精神科医療を実施していると話していました。初回10万円だそうです。一見高いのですが、その分、患者の話をじっくり聴いて、治りが早いので、ダラダラ長く通い投薬を続けるより「患者負担は安い」とまで言い切っていました。また、いまの保険点数で精神科医療を丁寧にやっていたら、「経営的に破綻する」とも。。。。精神科医療のみならず、その昔、医療には「ムンテラ」(口頭治療)ってのがあって、医師の「話術」「人間力」がものすごく重要視されていました。医師は自ら医療技術とともに「話術」「人間力」も磨いていたことでしょう。その後、エビデンスの時代に突入し、「話術」「人間力」よりも、エビデンスが大事だということになりました。その副作用で、企業が金塗れで作ったエビデンス、それをまたお金を貰って右から左に垂れ流すメディアビジネスが跋扈することになります。でもどうでしょうか?誰もが人である以上、体を壊す可能性はある。弱ったときに、もっとも頼りにする医師には、心に寄り添って欲しい。「ムンテラ」(口頭治療)は大事でしょう。技術を高める、専門の学会があってもいいくらいだと思います。もっともお金を出す企業はないかも知れないですね(笑)
で、写真は上野公園で。屋台と桜。沢山の人がシートを敷いて花見をしていました。が、とっても静か。以前のように歌ったり、大声で騒いだりする感じはありませんでした。静かに花を愛でる。さすが日本人。といいたいところですが、何かお達しでも出ているのでしょうか?身勝手な言い分ですが、羽目を外す人や集団が全く無いのは、それはそれで淋しい気もするのでした。では、みなさま。楽しく素敵な一週間をお過ごしください。