遺伝子解析技術が新薬開発を変え続ける
Posted on 3月 11th, 2013 by IDAKA
遺伝子解析技術の進展は、今後も新薬開発に大きな影響を与え続ける模様です。昨年は遺伝子検査をしたうえで、投与患者を決める新薬が立て続けに2つ出て脚光を浴びました。ファイザーの非小細胞肺がん治療薬「ザーコリ」と、協和発酵キリンの白血病リンパ腫治療薬「ポテリジオ」です。いずれも遺伝子検査をする時に、セットで使う診断薬が必要で、この診断薬を「コンパニオン(付き添い)診断薬」と呼んでいます。しかし、この診断薬、名前の通り、現時点ではひとつの薬にひとつ。そして、検査できる遺伝子もひとつです。だから、まだ非効率といえば非効率です。例えば、非細胞肺がん患者さんはイレッサやタルセバが効く遺伝子EGFR変異が約50%、ザーコリが効くALK変異が4%、まだ薬がないRET変異が2%いるのですが、EGFR変異、ALK変異、RET変異を診断するのに、一回一回検査が必要なのです。そのため、患者の身体的、精神的、経済的な負担が大きいのです。しかし、遺伝子解析技術が今後さらに進めば、一回の検査で、EGFR変異か、ALK変異か、RET変異かがすべてわかる。そんな時代が来るでしょう。米国のベンチャーがすでに手がけていて、実用化も目の前といわれています。
で、写真は六本木のTSUTAYA。全面ガラス張りで、天井も高く、空間を贅沢に使っている。写真集や画集も豊富で、スターバックスも入っているので、一日中ボーッと本をめくりながら過ごしたくなります。まるでニューヨークのバーンズ&ノーブルにいるよう。とてもいい感じです。ではみなさま、素敵な一週間をお過ごしください。今週は気温の変動が激しいようなので、お気をつけて。