これは「体罰」じゃない。只の「暴力」!!
大阪市で高校2年生のバスケ部主将が自殺した事件で、テレビ、ラジオ、新聞が「体罰」、「体罰」って騒いでます。で、いつの間にか、世論が「体罰は是か非か」に向かっています。しかし、この事件のきっかけは「体罰」ではありません。只の「暴力」です。そんなことそっちのけでマスメディアは得意の二元論で、無責任に、世の中をかき乱している。この国のメディア報道の単純さ、浅はかさにはホトホト飽きれてしまいます。(かく言う私も末席にいるのですが・・・^ ^;)バスケ部主将は、一生懸命、部活動に専念していた17歳じゃないですか?社会に反する悪いことなんか何もしていません。そんな彼が何で「罰」を受けなきゃいけないんですか?「体罰」だろうが、なんだろうが、「罰」なんかいらんでしょう。ん?部を強くするため?で、その手段が、なんで「罰」?暴力なの?全く意味がわからん。この17歳は、バスケが好きで好きで、毎日部活に通ってくる。顧問の暴力教師からすれば、手足を縛られた羊みたいなもんでしょう。それを承知で殴るなんて。卑劣な行為だ。なにが体罰なもんか。この事件を報道するメディアは「体罰」なんて使っちゃかん。メディアなんだから言葉は正確に使うべきでしょう。そしてこの顧問。単なるヒステリー、暴力教師でしかない。とはいえ、メディアが一旦、火を付けた「体罰は是が非か」論は、もう止まないでしょう。誤解を恐れずに言えば、私は、今回の事件が、いつの間にか「体罰」論に衣を変え、イジメ問題と同列・等価に論じられることを危惧します。もちろん、「体罰」は良くないし、なくなって欲しい。しっかし、教育現場には、人をイジメたり、脅したり、心身ともに手が付けられないほど荒廃している生徒がいるのも、また現実です。体だってでかいし、腕力もある。徒党を組んでたりする。そもそも、「体罰」とはなんぞや。その定義、意味をあいまいにしたまま、ただただ「体罰は全面禁止」とすれば、教師はイジメで弱っている生徒どころか、自分の身体さえ守れなくなる危険がある。イジメがあっても見て見ぬフリせざるを得なくなる。イジメで、教育現場の責任を追及するなら、一方で現場教師が「身を挺して阻止する行為」を、ある程度、認めなければいけない。そうしなければ、正義感溢れる教師は萎縮し、わが子がよその子をイジメで追い込んでも、どこ吹く風のモンスターペアレンツが増長する。結果、イジメは止まらず、卑劣な行為に目口耳を塞ぎ、長いものに巻かれる心無い大人ばかりが跋扈する。社会は益々、殺伐としてしまう。だから、「体罰は是が非か」を論じるなら、「体罰とは何ぞや」からはっきりさせるべきだ。そう思うのです。繰り返しますが、今回の事件のきっかけは「体罰」ではありません。単純な「暴力」です。それも強いものが、弱いものを叩く最も卑劣な「暴力」です。17歳のバスケ部主将。ホントかわいそうでしょうがない。深く、ご冥福をお祈りします。この事件をきっかけに何を考え、どう動くか。私達大人の責任です。
で、動画はyoutubeで見つけた山中充さんという方のピアノ。静寂。すごいいい!!